スポニチ

写真拡大

 ◇大相撲名古屋場所12日目(2026年7月23日 IGアリーナ)

 綱獲りの大関・霧島が横綱・大の里を、とったりで破り2敗を死守した。過去10戦全敗だった天敵を初めて撃破し、5場所連続2桁勝利。琴勝峰との関脇対決に敗れた安青錦らと首位に並び、2場所ぶり4度目の優勝、悲願の横綱昇進へ前進した。2敗は霧島、安青錦、平幕・尊富士、獅司の4人。3敗で関脇・熱海富士、平幕・琴栄峰、高安が追う。

 霧島が大の里を転がすと珍しく喜びをあらわにした。何度もはね返されてきた天敵を11度目の対戦で初めて撃破した。「良かったですね。この喜びは今日で終わり。まだ3日間ある。一番一番しっかり取ることが大事」。胸を張って花道を引き揚げた。

 一度つっかけたが、焦りはない。2度目の立ち合い。左にずれて、右をのぞかせた相手に回り込み絶妙なとったり。「狙ってはないけど、流れで。最後まで諦めず良かった」。朝稽古では2敗目を喫した9日目の美ノ海戦など取組動画を師匠の音羽山親方(元横綱・鶴竜)とともにスマホで確認。身ぶり手ぶりで指導を受け「(大の里に)ずっと負けていると、やりにくいとかある。負けられない」と雪辱に燃えていた。

 小学1年の長女アヤゴーちゃんからは「大の里に勝つ技はないの?」と何度も激励されてきた。前日にも言われ「“頑張って”と言われた。初めて勝った報告ができる」と笑った。綱獲りへ前進しても満足する様子はなく「まだパパは弱い(笑い)。もっと活躍して頑張らないといけない」と父親としての顔ものぞかせた。

 師匠と同じ道も見えてきた。音羽山親方は14年春場所12日目に苦手としていた横綱・日馬富士を破り、一気に綱獲り成就。「横綱を倒していかないと自分がその地位になれない」と鼓舞され、天敵を攻略した。2敗にとどまり、安青錦らと首位に並び「全く気にしていない。自分の相撲を取っていかないと話にならない」。4度目の賜杯、悲願の最高位へ、着実に歩を進める。