ロシアと北朝鮮の「無人戦闘車両」 ウクライナ軍が一撃で破壊
無人地上車両は、いわば「地上を走るドローン」である。兵士が乗り込むことなく遠隔操作で移動し、物資輸送や負傷兵の搬送、地雷除去などを行う。武器を搭載すれば、「無人戦闘車両」や「ロボット兵器」と呼ばれることもある。
実は、この兵器の存在自体は今年4月の段階で知られていた。ウクライナのメディアなどによると、ロシア軍は北朝鮮製の107ミリ多連装ロケット「Type75」を、ロシア製のUGV「Courier(クーリエ)」に搭載して運用していた。SNS上では、実際にロケット弾を発射する映像も公開されている。
そして今回、これが「実際に前線で使われ、撃破された」という事実が初めて確認されたのだ。
この兵器は、現時点では決して高度なものではない。ロシア製の無人車両に北朝鮮製のロケット発射機を載せた、比較的単純な構造で、ウクライナ軍に見つかればFPVドローンなどにより一撃で撃破される。
(参考記事:【写真】敵よりロシア軍を「火の海」にする北朝鮮のトンデモ兵器)
しかし、だからといって軽視はできない。北朝鮮は当初、性能や管理状態の劣悪な兵器をロシア軍に大量供給し、不興を買ったが、実戦使用からのフィードバックを得て改善や新兵器開発につなげている。
今回の無人戦闘車両についても、走行性能は十分だったのか、発射時の安定性はどうだったのかなど、次の改良につながる貴重な「教材」を得ることになるだろう。
