脳科学者の茂木健一郎氏が自身のYouTubeチャンネルで「人間は、どこでも、そんなに変わらないよ。」を公開した。動画では、日本人の働き方や組織との関係性が「古い」と揶揄される風潮に対して、実は世界中どこでも人間の本質や組織のあり方は大きく変わらないという持論を展開している。

茂木氏は、ビジネスSNS「LinkedIn(リンクトイン)」の流行や、日本の伝統的な企業を「JTC(Japanese Traditional Company)」と呼んで揶揄するような風潮に言及。しかし、アメリカやヨーロッパにも同様の伝統的企業が存在し、海外でも多くの人が組織内の職位や肩書きを重視して生きていると指摘した。

さらに、過去にGoogleのキャンパスを訪れた際のエピソードを紹介。創業者ラリー・ペイジはTシャツとジーンズ姿でカジュアルだったものの、組織を裏で支える人事や広報のスタッフの雰囲気や話し方は、日本のJTCで働く人々と「全く変わらなかった」と振り返った。最先端のAI企業であるOpenAIやAnthropicなどでも、給与計算などの実務を担う人々の存在は同じだと語る。

その上で、資金調達額や名刺管理などをアピールして浮かれている一部の日本のスタートアップ企業に触れ、「JTCの中で真面目に働いている人の方が、世の中には貢献している気がする」と断言。イーロン・マスクのように生きられる人はごく一部の限られた存在であると語った。

最後に茂木氏は、組織に属して地道に働くことも、グローバルな資本主義の世界で生きることも、人間の営みとしては変わらないと総括。その事実を認識した上で「自分がどっちの方向に行きたいのか」を考えるべきだと述べ、視聴者に生き方の選択を委ねて動画を締めくくった。

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