米イラン交渉継続の条件、「レバノン停戦」は事実上崩壊…イスラエル軍が首都爆撃を発表
【エルサレム=福島利之、カイロ=溝田拓士】イスラエル軍は7日、レバノンの首都ベイルート南郊の親イラン勢力ヒズボラの拠点ダヒヤ地区を攻撃したと発表した。
ヒズボラによるイスラエル攻撃に対する報復としている。米イラン交渉の継続の条件となっているレバノンでの停戦は事実上崩壊し、再び戦闘が激化し始めた。
レバノン国営通信によると、建物が爆撃され、少なくとも2人死亡、11人が負傷した。
イスラエルは1日にダヒヤ地区を攻撃する方針を示し、トランプ米大統領に制止された。3日には米国の仲介でイスラエルとレバノン両政府が「停戦の実施」に合意した。だが、レバノン南部ではその後もイスラエルとヒズボラの交戦が続いていた。
イラン国会外交政策・安全保障委員会の報道官エブラヒム・レザイ議員は7日、「イスラエルに断固たる、耐えがたい報復を加える。今夜、占領地の上空を見るがいい」とSNSに投稿した。イランによる報復かどうかには触れていない。
レバノン情勢などを巡り、米イランの交渉が行き詰まるなか、仲介国パキスタンのモフシン・ナクビ内相は7日、イランの首都テヘランでアッバス・アラグチ外相と会談し、イラン最高指導者のモジタバ・ハメネイ師に宛てた親書を手渡した。親書は仲介で中心的な役割を担うシャバズ・シャリフ首相とアシム・ムニール軍総司令官からの「重要書簡」で、緊張緩和に向けた働きかけとみられる。
