毎年、暑い季節になると活発になる「ゴキブリ」。対策しているはずなのに、なぜかまた出る…と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。ESSEonlineの便利グッズ担当・もちづきが暮らしのモヤモヤの解消法を調べるこのコーナー。今回は、虫ケア用品を製造するアース製薬に、「家の中でゴキブリの発生を抑える方法」を聞きました。

ゴキブリが住み着きやすい家の特徴とは?4つの条件に注意を

まず気になるのは、「ゴキブリが出やすい家」にはどんな特徴があるのか、ということ。

【写真】ゴキブリ対策におすすめのアイテム

アース製薬株式会社 研究開発本部の東 邦昭(ひがし くにあき)さんによると、ゴキブリが好むのは「暗い・暖かい・湿っている・狭い」という4つの条件がそろった場所。なぜゴキブリは狭い場所を好むのでしょうか。

「ゴキブリは非常に警戒心が強く、身体がなにかに触れている状態を好む“接触走性”という性質を持っています。天敵から身を守るため、背中がちょうどなにかに触れる程度の狭いすき間を好みます。そのため、広い場所にいることはあまりありません」(東さん、以下同)

家の中でとくに注意したいのは、冷蔵庫の裏や下、電子レンジなどの家電周辺。

「モーターの熱で一年じゅう暖かく、ゴキブリにとって居心地のいい環境になりやすいです。また、湿気がこもりやすいシンク下や洗面台の下、洗濯機の下なども、水場を好むゴキブリが定着しやすい場所です」

家の中で見落としがちな「ゴキブリの侵入口」

「ゴキブリは1匹いたら100匹いる」というウワサ。

ゴキブリを見かけると、この言葉が頭をよぎり、「家の中で繁殖しているのでは…」と不安になる人も多いはず。しかし、この説に科学的な根拠はなく、だれが言い出したのかもはっきりしていません。

むしろ近年では「外から侵入してくるケースがほとんど」なのだそうです。

●見落としがちなゴキブリの侵入経路

「クロゴキブリなどはおもに屋外から侵入します。数mm程度のすき間があれば、簡単に通り抜けてしまいます」

では、侵入や発生を防ぐには、どのような対策が有効なのでしょうか。

「まず大切なのは、ゴキブリが寄りつきにくい環境をつくることです。家の周囲にものが多いと、ゴキブリの隠れ家になってしまいます。不要なものはできるだけ片づけた方が、寄りつきにくくなります」

さらに、屋外用のゴキブリ駆除エサ剤を、玄関や室外機周辺、植木鉢まわりなどに設置すると効果的とのこと。また、家の中には見落としがちな侵入経路もあります。

「とくに注意したいのは、シンク下などにある下水配管まわりや、壁・床とのすき間です。配管が床を抜ける部分に数ミリでもすき間があると、そこから侵入してしまいます。こうした場所は、パテで埋めたり、防虫用品を活用したりして対策しましょう」

●「宅配の段ボールに卵がついてくる」はホント?

最近では、エアコンのドレンホースからの侵入も注目されているそう。

「ピンポイントで対策したい場合は、市販の防虫キャップを先端につける方法が有効です」

SNSなどで見かける「宅配の段ボールに卵がついて家に入ってくる」という説については、レアケースとのこと。ただし、注意点もあります。

「段ボールは湿気を吸いやすく、適度なすき間や断熱性もあるため、ゴキブリにとって快適なすみかになります。万が一侵入しても定着しにくいように、段ボールはため込まず、掃除を徹底してください」

SNSのゴキブリの話題はホント?

SNSで話題になる“ゴキブリ対策”についても聞きました。

●毒エサ剤を置くと、家にゴキブリを呼び寄せる?

家電の下や屋外に設置するタイプの毒エサ剤を使っている人も多いのではないでしょうか。「ゴキブリを寄せつけるニオイのエサを置くと逆に呼び寄せてしまうのでは」というウワサもありますが。東さんは、「心配しなくて大丈夫」と話します。

「外から誘い込むまでの誘引力はないので、安心して使っていただけます」

●ゴキブリにはハッカ油が効く?

「ハッカにはゴキブリを寄せつけにくくする効果があります。そのため、キッチンなど殺虫剤を使いたくない場所での対策としても有効です。ただし、ハッカ油は揮発しやすく、効果が長続きしません。持続性を求めるなら、ハッカ油を使ったゴキブリよけを定期的に使うのがおすすめです」

侵入が気になる場所に設置して使う方法も効果的だそうです。

家の中でやっておきたい「ゴキ予防」習慣

日頃の生活習慣や掃除を見直すことも、ゴキブリ予防につながります。

「ゴキブリ対策の基本は、『エサと水を与えないこと』です。ゴキブリは少量の水でも生き延びられますが、水分がなければ定着しづらくなります。寝る前にシンクまわりの水分をふき取るだけでも、住み着かれるリスクは減らせます」

また、ホコリがたまりやすい場所にも注意が必要です。

「ホコリには人間のフケや髪の毛、食べ物のカスなどが含まれており、ゴキブリにとっては栄養源になります。とくに家電の裏など、掃除機が届きにくい場所は定期的な清掃が大切です」

虫ケア用品を使うなら、毒エサ剤の活用がもっとも手軽で効果的。

「ゴキブリは壁沿いに移動する習性があるので、壁に密着させるように『隅』や『奥』へ設置してください。1個だけではなく、10平米あたり1〜2個を目安に、複数まとめて配置するのがおすすめです」

梅雨から夏にかけてのゴキブリ対策に、ぜひ参考にしてみてください。