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大分と台湾を結ぶ定期便の再開から1年。台湾からの宿泊者数は過去最多の24万人を突破し、県内の観光シーンは今、大きな転換期を迎えています。好調な滑り出しを見せる一方で、浮き彫りになってきた「宿泊日数」という課題。さらなる誘客に向けた県の戦略と、観光地の最前線を取材しました。

【写真を見る】大分ー台湾便就航1年、宿泊者数が過去最多に 課題は「宿泊日数」“1泊の壁”どう超える?

好調な台湾便、搭乗率8割を維持

大分県内における外国人宿泊者数は去年119万人に達しました。これは過去最多です。このうち台湾からは24万人余りと、韓国に次いで、2番目に多い数字を記録しています。

(加賀其昌記者)「大分空港の国際線到着口です。台湾便の就航から1年が経ちますが、きょうも多くの利用者客の姿が見られます」

去年4月2日に就航した台湾の定期便。格安航空会社タイガーエアが水曜と土曜の週2往復運航しています。

就航以来、搭乗率は8割を維持するなど好調で、3月末までの予定だった運航期間も10月24日まで延長されました。

(台湾からの観光客)「大分は初めてです。由布院、別府、熊本に行きます」「温泉やジュピターが楽しみです」「航空代も安くてとても便利」「乗り継ぎしなくていいので便利」

(県観光政策課・川島栄一郎さん)「搭乗率も8割を超えて非常に人気が高い路線になっていると聞いています。団体客が増え、徐々に個人客も増えています」

積極プロモーションで宿泊者数が急増

県は定期便の就航をさらなる誘客につなげようと、去年6月に自治体の担当者らと台湾を訪れ、現地の旅行会社と商談会を開催。その効果もあって、去年1年間の台湾からの宿泊者数は24万人を超え、前年から7万人も増加しました。

九重町でも台湾の観光客が増加。「九重“夢”大吊橋」には連日、団体客が訪れています。また、台湾に無いスキー場を売り込んだ結果、昨シーズンは多くの観光客でにぎわったということです。

(ここのえ町づくり公社・種村英大事務局長)「冬季利用の平準化に向け、スキー場の利用を推進して、台湾から一番近いスキー場ということでセールスをやってきました。夏の涼しさは一番の売りだと思うので、今後は夏のプロモーションにも力を入れていきたい」

課題は宿泊数、「周遊観光」促進へ

一方、県内全体の周遊には及んでおらず、県は宿泊数を伸ばすことを課題に挙げています。

(県観光政策課・川島栄一郎さん)「大分県の宿泊数については1泊が多いようで、周遊して他県に流れる観光客もいるので、宿泊数を伸ばしていくのが課題だと思っております」

また、夏場に落ち込む観光客を取り込むため、県は渓谷や高原など県内の涼しいスポットをまとめたガイドブックを作成。今後、台湾にもPRして新たな集客を図る方針です。

(県観光政策課・川島栄一郎さん)「多くの観光客が来県してもらえるよう搭乗率を上げていき、週2便しか飛んでいない便数を週3になるように頑張っていきたいです」

また、台湾の観光客にも人気の「ハーモニーランド」にちなみ、大分空港の愛称「大分ハローキティ空港」についても、使用期間が2027年3月末まで延長されることになりました。こうした取り組みを通して、大分を訪れる観光客の増加に県は期待を寄せています。