オーストラリア戦の先発が濃厚となった田中。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 日本代表は10月15日、北中米ワールドカップ・アジア最終予選の第4節で、オーストラリア代表と埼玉スタジアム2002で対戦する。

 今予選4連勝を目ざすその一戦に向けて14日に行なわれた前日練習に、キャプテンの遠藤航の姿がなかった。体調不良でホテルで静養となったのだ。

 当日の状態によるとはいえ、その遠藤の代わりに先発を務めるのが有力となった田中碧は練習後の取材で、主将の不在について、「そういうものはチームスポーツである以上、あると思うんで。怪我もそうですし、チームとして総合力が問われると思うので、チームとして、また違うことをやっていかないといけないかなと思います」と語った。

「同じプレーをすることも一つ大事だと思いますし、その反面、自分にしかできないものを出していくことも大事だと思うんで、それは相手やチーム状況によっても変わると思う。自分が出た時間でうまく使い分けることが必要かなと」
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 今予選の3試合は、その遠藤と守田英正のダブルボランチの牙城を崩せず、中国戦の途中出場のみに留まっている。

 リーズのMFは「まず第一に試合に出られない悔しさがあるのは事実」と言いながらも、こう強調した。

「ここに来ることと、このチームは勝つことが何よりも大事なことであって、現時点で試合に出られないことに対して悔しさはあるものの、チームは勝ってるんで、それやっぱりすごく大事なこと。自分がスタートで出ようが、途中で出ようが、出られなかろうが、そこは誰かと比べるっていう感じで捉えているわけでない」

 26歳は「自分がもっと良くなればチャンスは増えるだろうし、チームは勝つことが何より大事だし、与えられた役割をまっとうすることが大事。試合に出られたら、チームが勝つためにやるべきことをやることが大事だし、自分が持ってるものを出せればいい」と言葉を続けた。

 これまでも、先発で出場すればインパクトを与えてきた田中。遠藤の穴を埋めるか活躍に期待したい。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部)