映画『ウィンターソング』に出演した金城(2006年撮影)

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 日本のみならず台湾をはじめとした中華圏で絶大な人気を誇る俳優・金城武(50)。1990〜2000年代にかけて精力的に活動していたが、近年は俳優活動が報じられていない。今年12月公開予定の中国・香港合作のクライムアクション映画『風林火山』に出演しているが、これは2017年公開の映画『恋するシェフの最強レシピ』(日本では2018年公開)以来、約7年ぶりの作品になる。

【写真】金城の思い入れのある沖縄の実家 綺麗な琉球赤瓦で近所でも評判の豪邸だ

「『風林火山』の撮影自体は、2017年で終了していて何らかの事情で公開延期になっていた作品です。この映画のクランクアップから約7年間、金城さんは俳優業を大幅にセーブしています。中華圏のCMやファッション雑誌に出演した程度です。SNSもオフィシャルには一切やっていないため、私生活などもわからない。

 しかし、そのミステリアスさが彼の人気の一部でもあるのでしょう。今年2月にX(旧Twitter)でフリーアナウンサーとの結婚情報が出回り、まるで事実かのように世界中に拡散された騒動もありましたが、これも金城さんの活動を待ち望んでいるファンが多い証拠ですね」(芸能ライター)

 金城は日本人の父親と台湾人の母親の元に生まれ、俳優デビューまでの生活拠点は台湾。その後、俳優としてブレークするにつれ、日本や中国、香港にも拠点を持つようになったことを明かしている。金城の祖父は沖縄出身のため、沖縄は金城にとっても縁がある土地だ。その“第二の故郷”で金城の近況が窺えた。

「実は金城さんは日本で主演したドラマ『神様、もう少しだけ』や『二千年の恋』が大ヒットしたあとの2004年、沖縄県内に3階建ての豪邸を建築しています。金城さんやご家族が日本で過ごすときに使っていて何年も過ごしている。近隣住民の間でも”金城武の実家”として有名です。最近、その思い出の豪邸を金城さんが売却しようと考えていて、金城さんの資産管理会社の関係者が口づてで売却先を探しています。売却希望額は2億円ほどと聞いています」

 こう語るのは金城の事務所関係者。いったい金城になにがあったのか。現地を取材した。

金城が思い出の実家を売却するワケ

 金城の実家は那覇から車で1時間ほど離れたエリアにある。緑豊かな自然に囲まれ、珊瑚礁に恵まれたビーチやゴルフ場などがあるため別荘地としても人気だ。金城の実家はその美ら海が眼前に広がる一等地にある。地元住民が語る。

「この辺りは別荘地としても人気だけど、地元住民も多く住んでいてね。結構、景観で揉めることも多いんだよ。でも、金城さんの実家は琉球赤瓦の屋根に白い壁という沖縄伝統の家づくりになっている。建築にあたって金城さんがかなりこだわったと聞くから、金城さんの沖縄愛が伝わるよね」

 実家の外壁にはシーサーが設置されていて、庭にはヤシの木や色鮮やかな花も植えられている。別の地元住民はこう話す。

「たしかに最近、金城さんのご家族はあまり見ないね。金城さん本人もコロナ前まではたまに見かけた。すれ違うと、丁寧に挨拶してくれたよ。とくに変装もせず、笑顔で。いい男だよ。でも、最近は見てないかなぁ。ご実家は業者かなにか頼んでいるようで、丁寧に手入れされているよ」

 金城の日本での表立った活動は近年、ほとんどない。思い出の実家を売却しようということは日本での活動から距離を置くというようにも見受けられる。だが、前出・事務所関係者はこう明かす。

「金城さんのご両親が高齢のため、終活の意味合いが大きいようです。この辺りだと、どこに出かけるにしても車は必須。大きな病院もありません。ご両親が台湾と沖縄、どちらに滞在したい意向かはわかりませんが、沖縄への拠点は残したいようでマンションの購入を検討していると聞きます」

 世界的スターでも直面する親の終活問題。再び銀幕に映る勇姿を心待ちにしたい。