日本マクドナルド、髪色自由化で多様性尊重の新アピアランスポリシー導入!約20万人のクルーが自己表現可能に

写真拡大 (全3枚)

日本マクドナルドが店舗アルバイトスタッフ、通称クルーのアピアランスポリシーを改訂し、髪色の自由化を実施することを発表した。この取り組みは、企業が多様な人材が活躍できる環境づくりを目指す中での一環として行われるもので、従業員の自己表現を尊重する意図が込められている。

マクドナルドは、創業者レイ・クロックが掲げた「ピープルビジネス」という理念を基に、性別、年齢、国籍などの多様性を尊重し、様々な背景を持つ人々が最大限にその強みを発揮できる職場を目指している。新しいアピアランスポリシーでは、髪色の制限を撤廃することで、約20万人のクルーが自分らしい働き方を実現できるように配慮されている。これにより、クルーが自身の価値観や個性を大切にし、ポジティブな気持ちで仕事に取り組むことが期待されている。

<アピアランスポリシー(改訂後、一部抜粋)>
○清潔感があり、お客様へ不快感を与えないか
・清潔感のある髪型
・接客のプロとしてのメイクを心がける

○フードセーフティに影響がないか
・装飾品は身につけない
・ひげをきれいにし、もみあげは短く清潔に

○多様性を大切にしているか
・髪色は自由(NEW!)

ポリシー改定前に大阪府のマクドナルド天王寺北口店でテスト導入をしたところ、クルーからは「好きな髪色にすることで、より仕事のモチベーションも上がった」という声や、「自分らしさを認めてもらえているように感じる」といった反応が寄せられた。また、髪色に制限がなくなったことで、職場のコミュニケーションが活性化し、「より会話が生まれる、活気のある良い職場になった」という意見もあった。

特に、学校の課題として髪を染める実習があるクルーにとっては、髪を染めている間も勤務を続けられるようになったことは大きなメリットであり、友人紹介を通じた新たな雇用機会にもつながった。このような取り組みの結果、新学期が始まる4月には、昨年よりも約3倍のクルーを採用することに成功し、店舗運営の安定化を図ることができた。

日本マクドナルドは、今後も多様性を尊重した職場づくりに努め、クルーが自分らしく働ける環境を整えていく方針だ。