鎌田大地がクリスタル・パレスに移籍【写真:ロイター】

写真拡大

鎌田は2年契約となる

 イングランド1部クリスタル・パレスは7月1日、イタリア1部ラツィオから日本代表MF鎌田大地を完全移籍で獲得したことを発表した。

 契約は2年間となっている。

 鎌田は昨夏にドイツ1部フランクフルトを退団後、フリートランスファーでラツィオに完全移籍。マウリツィオ・サッリ前監督の下では思うように出番を得ることができなかったが、同監督が解任となり、イゴール・トゥドール監督の就任を機に出場機会を増やし、今季リーグ戦では29試合出場で2ゴール2アシストの成績を収めた。

 6月末でラツィオと契約満了となるなか、当初は同クラブと契約延長で合意寸前と伝えられていたが、イタリアメディア上では契約解除条項の金額で折り合いがつかず、一転して退団が有力になったことを報道。イゴール・トゥドール監督の下で、絶大な信頼を寄せられていた鎌田の去就動向は、土壇場で急展開を迎えていた。

 新天地に決まったクリスタル・パレスは中堅クラブで、今季プレミアリーグで10位の成績を収めた。チームを指揮するオリバー・グラスナー監督はフランクフルト時代の恩師に当たり、同クラブ時代にUEFAヨーロッパリーグ制覇やUEFAチャンピオンズリーグでベスト16進出を経験している。

 クラブによると、鎌田は2年契約。「パレスにとって2人目の夏の移籍選手」になるという。

 また、クリスタル・パレスのスティーブ・パリッシュ会長は「鎌田選手は本当に特別な才能を持つ選手です。彼は近年、ヨーロッパでも最高の攻撃的ミッドフィールダーの1人であり、その経験、技術の質、そして献身性は、我々の才能豊かなチームへの素晴らしい補強になります。ダイチが多くの選択肢の中からクリスタル・パレスに加入し、再びオリバーと働くことを選んでくれたことを嬉しく思います」と喜びを語っている。

 鎌田のコメントは以下のとおり。

「クリスタル・パレスに加入し、よく知っているオリバー監督と再び一緒に仕事ができることを嬉しく思います。プレミアリーグで自分の実力を試すのが楽しみです。そして、クラブと一緒に目標をすべて達成できればと思います」

 なお鎌田は、冨安健洋(アーセナル)、三笘薫(ブライトン)、遠藤航(リバプール)に続き、日本人4人目のプレミア戦士となる。(FOOTBALL ZONE編集部)