大谷翔平(C)ロイター/USA TODAY Sports

写真拡大

 大谷翔平(29)のドジャースは、日本時間22日からエンゼルスと2連戦(ドジャースタジアム)。移籍後初めてレギュラーシーズンで古巣と顔を合わせる。

【もっと読む】大谷を襲う「申告敬遠禍」…不動のリードオフマン離脱は本塁打王争いの行方にも影響必至

 20日のロッキーズ戦後はチームがサヨナラ負けしたにもかかわらず、報道陣に対応した大谷は「そこはもちろん楽しみにしている」と昨季まで6年間プレーした古巣へ思いを馳せた。

 相手の先発は初戦が左腕サンドバル(今季2勝8敗、防御率5.24)、2戦目は最速170キロの救援右腕ジョイス(同0勝0敗、防御率7.94)がオープナーを務める予定。エ軍投手陣はチーム防御率4.79、総失点379ともリーグワースト2位。先発、リリーフとも相変わらず脆弱なだけに、打撃絶好調の大谷なら、元同僚投手を難なく攻略しそうだ。

 大谷が去った今季のエ軍は開幕当初こそ好調で、ア・リーグ西地区上位につけていたものの、5月1日に主砲トラウトが左膝半月板損傷で離脱したことも響いて早々と失速。20日現在、29勝45敗の勝率.392で地区4位。昨季までの“定位置”に落ち着くどころか、選手層が薄いアスレチックスとは、わずか2ゲーム差で最下位を争う体たらくだ。

 ワールドシリーズで指揮を執った経験のあるベテランのロン・ワシントン監督を新たに迎えながら、ポストシーズン進出が絶望的。地元メディアなどによれば、編成トップとして補強失敗を繰り返してきたペリー・ミナシアンGMは早くもチーム再建に舵を切るという。

 7月末のトレード期限までに他球団の若手有望株を獲得し、今季で契約が切れる守護神エステベス(13セーブ)、4月末にホワイトソックスから移籍したピラー(打率.299)らの主力を放出するとみられる。ドジャース相手に連敗すれば、エ軍はアスレチックスと入れ替わって最下位転落の可能性もある。

 大谷の好調なバットがチーム編成に問題がある古巣を粉々に粉砕しそうだ。

  ◇  ◇  ◇

 そんな大谷に懸念されるのが「申告敬遠禍」だ。エ軍時代から試合終盤の好機で勝負を避けられるケースが多く、申告敬遠は21年20個(ア・リーグ最多)、22年14個(同3位)、23年21個(同2位)だった。今季はドジャースの強力打線の恩恵もあって、ここまでわずか1個と昨季までと比べて極端に少ないが、状況は「ある出来事」で一変、本塁打王争いにも影響が出かねない雲行きになっている。いったいなぜか。

●関連記事【もっと読む】…ではそれらについて詳しく報じている。