元K-1世界チャンピオンでタレントの魔裟斗が14日、YouTubeチャンネル『ABEMA 格闘【公式】』で公開された動画「魔裟斗さん教えて! スーパーレックの脅威、武尊の対策、そしてKOの可能性、全てを語った| 1.28 ONE 165: スーパーレック vs. 武尊 ABEMA PPV独占生中継」に出演。「スーパーレックvs.武尊」について語った。

魔裟斗 (C)AbemaTV,Inc. (C)ONE Championship

○■スーパーレックやばい

同カードについて、魔裟斗は「ロッタンよりもっと強豪なんじゃないかという気さえしています。僕の周りの格闘技関係の人たちに聞くと、“スーパーレックやばい。強い”と言っています」と開口一番、スーパーレックの強さを証言。また、今回、キックボクシングルールでスーパーレックと対戦することについては、

「スーパーレックはムエタイルールとキックボクシングルールでは戦い方が全く別。ムエタイルールだと膝と肘の選手。ほぼ肘の選手ですね。しかしキックボクシングルールだと肘がないので、膝・ハイキックローキックの選手に変わるんですよね。今回のルールは武尊にとって良いルールだなと思います」と解説した。

次に、ロッタンとスーパーレックの決定的な違いを聞くと、「ロッタンとは何も考えなくても噛み合いましたよね。どちらの方が打ち合ったら強いかっていうわかりやすい展開になっただろうな、と」と、対ロッタン戦の展開を予想。続けて、「スーパーレックは、武尊からすると距離が遠い」「武尊はその距離を潰して、インファイトで戦いたいと思うけれど、インファイトで入っていった時にスーパーレックはそこから膝蹴りが得意なんですよね。ただ、中に入らないと武尊の得意のパンチの勝負がしにくいと思うので、中に入らなければどうしようもないけど、中に入ったら膝蹴りがあると。膝蹴りを打ってくるけど、武尊には鋼鉄のボディを作れと」と両選手の戦い方の特徴を挙げ、相性を語った。

○■必ずワンチャンスは来る

さらに、魔裟斗はスーパーレックについて「蹴りがすごいって周りの評価ですけど、僕が見た感じ、蹴りよりも膝蹴り、あと右ストレートが重い。パンチは細かく小さく打つボクサーのようなパンチではないけど、ムエタイ特有の一発一発強く打つパンチ。あの右をもらったら危ないぞという気がします」とキックが評価されている中で、あえて右のパンチについても注目し、警戒を強める。

そんな世界最高峰の打撃を繰り出すスーパーレックの攻略法としては、「以前、武尊がK-1で戦ったダニエル・ピュータスがスーパーレックを苦しめてるんですよね。どんどん前に出て、パンチでボディを打ったりして消耗させられてる。どっちが疲れてるかと言ったら、スーパーレックの方が疲れているように見えた。武尊も同じような戦い方で、前半、前にプレッシャーをどんどんかけて行って、ミドル・ローキックを防御しながら、膝もかいくぐりながら、ボディや顔にパンチを打って行くことができれば後半4・5ラウンドにチャンスは来るんじゃないかと思う」と分析した。

また、「武尊のパンチは一発があるので、一発当てることができれば、5ラウンド中に必ずワンチャンスは来るので、そこを武尊が逃さないことですね」と持論を展開。「チャンスが2回、3回も来ると思わない方がいい。ワンチャンス効いたと思ったらそこで終わらせるぐらいの気持ちで勝負に出てもいいんじゃないかなと思います。後半4、5ラウンドの勝負だと思いますよ」と助言した。

最後に「今回のスーパーレックはロッタンに勝るとも劣らない強豪なので、きっと勝負は後半になると思う。武尊の持ってる右の重いパンチを当てて、武尊の日本でのKO勝利を久しぶりに見たい。期待してます!」とエールを送っていた。

【編集部MEMO】

「ABEMA」は、1月28日に東京・有明アリーナにて開催するアジア最大級の格闘技団体ONE Championship(以下、ONE)の日本大会「ONE 165: スーパーレック vs. 武尊」を、「ABEMA PPV ONLINE LIVE」にて国内独占生中継。それに先立ち、「ABEMA」格闘チャンネル公式YouTubeにて、元K-1 WORLD MAX世界王者の魔裟斗のインタビュー動画を公開した。