下田は黒田監督(写真)から新しい刺激を受けているという。写真:滝川敏之

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 最終盤に突入しているJ2リーグで、トップに立っているFC町田ゼルビア。第38節終了時点で、荒天のため延期された秋田戦が未消化で1試合少ないなか、2位の清水エスパルスに勝点5差をつけて、クラブ初のJ2優勝とJ1昇格に向けて邁進している。

 シーズン開幕前から、スタッフ・選手ともに積極的な補強で注目されていた。監督には青森山田を名門に育て上げた黒田剛氏、ヘッドコーチにはサガン鳥栖で監督経験がある金明輝氏を招へい。選手は、大量19人を獲得した。

 MF下田北斗も、大きな期待を受けて新加入した。2014年のプロ入り以降、甲府、湘南、川崎、大分に在籍してきた31歳は、ここまで26試合に出場して2得点をマークしている。

 そんなレフティに、インタビューを実施。第1回では38節・甲府戦(3−3)に向けて古巣での思い出などを語ってもらった。甲府戦で下田は、ボランチの一角でスタメン出場して、89分まで攻守に渡って奮闘した。

 第2回では、黒田監督や自身の今シーズンの出来について訊いた。
 
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――黒田監督は、どんな方でしょうか?

 今までのプロの監督とは、選手に対する接し方が少し違います。プロの監督さんは、もちろん皆さんそれぞれ違うけど、似ている部分もあると感じます。何となくですけど、その世界でやってきた常識というか、言語化が難しいのですけど…。

 黒田監督は、そういう概念というか、プロでは今年が初めてということもあってか、今までは言われてこなかった点を指摘されることもあります。それが、自分たちにとって、新しい刺激になっています。「あ、そういう考え方もあるんだ」と。

 また、勝負に対するこだわりも強いです。当然、どの監督も持っていますが、なかでも黒田監督は、強いこだわりというか、勝つために、どう戦っていくかからの逆算。そういったところから、チームを作っていると感じます。

――どういった指摘を受けるのでしょうか?

 まず、選手に妥協させないというか、チームとして求めていることは、しっかり求められます。球際、切り替え、ハードワークは大前提。それらの面では、絶対に相手に負けないでやろうというのは、常に、試合前のミーティングでも言われています。
 正確な左足のキックや、“ボックス・トゥ・ボックス”とも称される豊富な運動量でチームを支えるボランチの下田。今シーズンは、序盤でアクシデントに見舞われた。

 移籍初年度にして開幕戦でスタメン出場を果たしたものの、第3節で負傷。左ヒラメ筋肉離れで1か月以上の離脱を強いられた。

 復帰後は持ち味を発揮してチームに貢献。第36節のV・ファーレン長崎戦(6−0)では、強烈なミドル弾を叩き込んでいる。

 下田に、今季の自身の出来について訊いた。

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――ご自身の今季のここまでのプレーについて、どう評価していますか?

 もっと活躍しないといけないというのは、当然、感じています。まだまだ、やらなくちゃいけないことは、たくさんあります。もっと、もっと、できることを増やしていかないといけないという気持ちが大きいです。

――新加入の町田で意識してきたことを教えてください。

 チームのやり方に、しっかり合わせていく必要があります。やりたいサッカーを一人でやっても仕方ないので、チームのスタイルを表現しつつ、僕だけではなくて、それぞれの選手、みんなに良さがあるので。僕としては、みんなの良さを出せるようにしていきながら、自分の良さをチームに還元していくイメージですね。
【動画】ゼルビア下田北斗が長崎戦で決めた衝撃ミドル
――ボランチでコンビを組む選手の良さを活かしているように見えます。

 お互いの持ち味を共有して、良さが出るようにしたほうが、チームにとってもプラスになります。また、相手に僕が助けられていることも、たくさんあります。僕が相手の良さを引き出せている時もあるでしょうけど。

――長崎戦のミドルシュートは素晴らしかったです。まさにゴラッソ。振り返っていただけますか?

 相手が退場で10人になっていたので、守備のプレッシャーがあまり強くなかったですし、もう4点入っている状況だったので、緊迫した状況で点を決めたわけではないです。隙を逃さずに、チャンスがある時は、しっかり前でボールを受けて、ミドルシュートを狙っていきたいという思いはありました。

 そのなかで、数的有利だったので、サイドチェンジでボールを動かせば、長崎の守備陣が横に広がって真ん中が空いてくるのではないかと。それで、真ん中でボールを受けた時に、相手が来ないのが分かったので、その時にシュートを打とうと思っていました。シュート自体は良かったと思います。

※第2回終了(全3回)

取材・文●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)