中京記念で重賞初制覇したセルバーグ(ユーザー提供:のちさん)

写真拡大

 中京記念を制したセルバーグ(牡4、栗東・鈴木孝志厩舎)が、関屋記念(3歳上・GIII・芝1600m)で重賞連勝を狙う。

 セルバーグは父エピファネイア、母エナチャン、母の父キンシャサノキセキの血統。2歳10月のデビュー戦を制した後、低迷した時期もあったが、昨年10月の1勝クラスで2勝目をゲット。そこからはトントン拍子で出世の階段を駆け上がり、今年2月の武庫川Sを制してオープン昇級を決めた。オープンでは六甲Sが4着、米子Sが12着と控える競馬で結果が出なかったが、前走の中京記念ではハナを奪って悠々の逃げ切り。今回も展開がカギとなるが、自分の形に持ち込めれば連勝があっていい。

 ただ、中京記念と関屋記念の連勝が容易ではないことも事実だ。その理由は、同じマイル戦でも中京と新潟では求められる適性が違うから。中京記念が夏のマイル戦となった12年以降、その勝ち馬は同年の関屋記念に5頭が出走。13年フラガラッハが10着、15年スマートオリオンが11着、17年ウインガニオンが2着、20年メイケイダイハードが12着、21年アンドラステが8着と、連勝を果たした馬は1頭も出ていない。

 サマーマイル王者のタイトルに向けても、結果が欲しい一戦。セルバーグが負のデータを跳ね返し、重賞連勝となるか注目したい。