12日にデビュー予定のガルサブランカ(撮影:竹之内元)

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 今週は関屋記念(エターナルタイム)の騎乗に合わせ、クリストフ・ルメール騎手が土日とも新潟に参戦する。土曜日にはイクイノックスの半妹がスタンバイ。まずは初戦のレースぶりに注目が集まる。

【8月12日(土) 新潟芝1600m】

◆ガルサブランカ(牝、父キズナ、母シャトーブランシュ、美浦・木村哲也厩舎)

 キングヘイロー産駒の母はマーメイドS(GIII)の勝ち馬。半兄にイクイノックス(GI・4勝)、ヴァイスメテオール(ラジオNIKKEI賞)がいる。先週の追い切りはウッドチップコースで長めから時計を出し、3歳馬(1勝クラス)のオールマイデイズを追走する形から併入した。

「春先に比べると体つきがボリュームアップした。口向きなどの課題を修正しながら順調に乗り込み、週ごとに良くなっている。キズナ産駒の牝馬で兄たちとは違う感じのタイプ。軽さがあるし、まずはマイルぐらいの距離が良さそうです」と木村哲也調教師。鞍上はC.ルメール騎手が予定されている。

【8月12日(土) 新潟芝1400m】

◆サンディブロンド(牝、父リオンディーズ、母モンローブロンド、美浦・田中博康厩舎)

 一族からはGI馬のロジユニヴァース(日本ダービー)、ディアドラ(秋華賞、ナッソーS)、ソングライン(GI・3勝)をはじめ、ランフォルセ、ノーザンリバー、ジューヌエコール、スキルヴィング、フリームファクシなど多数の活躍馬が出ている。先週の追い切りはウッドチップコースで古馬(2勝クラス)を追走し、優勢の手応えで先着した。

「ゲート試験に合格後は牧場で乗り込み、体つきが逞しくなった。よく動けているし、いいスピードがありそう。初戦から期待しています」と田中博康調教師。鞍上はC.ルメール騎手が予定されている。

【8月13日(日) 新潟芝1800m】

◆スプレッドシャイン(牝、父ブリックスアンドモルタル、母サンシャイン、美浦・田中博康厩舎)

 半兄に重賞3着3回のアラタがおり、一族からはジュエラー(桜花賞)、ワンカラット(重賞4勝)、シャンパンカラー(NHKマイルC)などの活躍馬が出ている。6月の東京で使う予定もあったが、牧場で乗り込みながら成長を促した。再入厩後は順調に追い切りの本数を重ねている。

「小柄な牝馬で馬体重は400kg台になりそうだけど、動き自体はしっかりしている。息遣いもいいし、中身は整っていると思います」と田中博康調教師。鞍上は戸崎圭太騎手が予定されている。

◆ビートメイカー(父スワーヴリチャード、母トップライナーII、美浦・大竹正博厩舎)

 半姉のStar Billingは芝8Fの米G1馬(メイトリアークS)。先週の追い切りは芝コースでラスト1F11.2をマークし、3頭併せで最先着した。

「小柄な牝馬でピッチが利いた走りをする。スピードに乗ってからがいいし、こちらが思っていた以上に動けています」と大竹正博調教師の感触は上々だ。

(取材・文:竹之内元)