東京株式(大引け)=261円高と続伸、一時2万9400円台に乗せ1年半ぶり高値

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 12日の東京株式市場で日経平均株価は続伸。好業績株を中心に買いが流入し21年11月以来、1年半ぶりの水準に上昇した。

 大引けの日経平均株価は前日比261円58銭高の2万9388円30銭。プライム市場の売買高概算は16億6497万株。売買代金概算は3兆9587億円となった。値上がり銘柄数は1031と全体の約56%、値下がり銘柄数は737、変わらずは66銘柄だった。

 前日の米株式市場では、NYダウは4日続落したが、ナスダック指数は続伸と高安まちまちだった。これを受けた、東京市場では日経平均株価が値を上げてスタート。海外投資家の買いも意識されるなか、買い優勢の展開。日経平均株価は一時、21年11月以来となる2万9400円台まで上昇し、TOPIXは同年9月以来の水準に値を上げた。

 個別銘柄では、レーザーテック<6920.T>や東京エレクトロン<8035.T>、キーエンス<6861.T>が高く、トヨタ自動車<7203.T>やファーストリテイリング<9983.T>が値を上げた。好決算の発表を受け神戸製鋼所<5406.T>や日産自動車<7201.T>、ホンダ<7267.T>、コナミグループ<9766.T>などが買われた。住友不動産<8830.T>やニトリホールディングス<9843.T>が上昇した。
 
 半面、前期業績は2期連続で最終赤字となったソフトバンクグループ<9984.T>が売られ、同じく前期は最終赤字に転じたシャープ<6753.T>が急落した。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>やファナック<6954.T>も安い。日本電信電話<9432.T>や武田薬品工業<4502.T>、日本製鉄<5401.T>が値を下げ、丸紅<8002.T>やENEOSホールディングス<5020.T>、東レ<3402.T>が下落した。

出所:MINKABU PRESS