今季で来日10年目。節目のシーズンも「結果を残したい」と強い意欲でピッチに立つ。(C)J.LEAGUE

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 攻守の重要局面となる「バイタルエリア」で輝く選手たちのサッカー観に迫る連載インタビューシリーズ「バイタルエリアの仕事人」。第17回は、ガンバ大阪のブラジル人FW、パトリックだ。

 初来日は2013年。川崎フロンターレで日本でのキャリアをスタートさせ、以後はヴァンフォーレ甲府やサンフレッチェ広島でも活躍した。G大阪では14年夏から約3年、プレーし、国内3冠や天皇杯連覇などに貢献。19年に復帰して、現在に至る。

 今年で来日10年目。クラブは片野坂知宏新監督を迎え、新たなスタートを切ったなかで、34歳のストライカーは、どんな意気込みで節目のシーズンを迎えたか。

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 自分としても結果を残したいという気持ちがありますし、強い意欲を持ってシーズンに入りました。スタッフが新しくなり、新しい仕事が始まるというところで、やはりモチベーションも高まっていました。

 新たな戦術に取り組むなかで、それを学ぼうとすること、クオリティを上げる作業でみんな頑張っています。個人的には、僕のポジションでは得点など攻撃的な戦術を理解しなければなりませんし、守備を助ける役割もあります。
 
 ゲームによっては、なかなか得点チャンスがない時もありますが、もっと取らなければと思っています。過去と比べれば、今シーズンに限ってはだいぶ少ないですね(編集部・注/17節終了時で1得点)。チャンスがなければ得点するのも難しいのですが、ただチームとして日々、改善するためのトレーニングに励んでいるので、さらに上向いていくようにしていきたい。

 サイドのプレーヤーには「こういう形でクロスが欲しい」と伝えたりもしていますし、自分の動き出しのタイミングやポジショニングを共有できるようにする。そこが合ってくれば、得点の可能性は上がってくるはずです。

 チームとして徐々に良くなってきている手応えはあります。たしかに、結果につながっていない部分はありますが、最近のゲーム内容を見てもらえれば、向上してきているのは分かってもらえると思います。

 片野坂監督はいろんなことを落とし込んでくれていて、自分たちが相手を押し込んだ時に、ペナの中に入っていく人数は、以前と比べてだいぶ多くなってきています。そこは目に見えて変わってきているので、これから期待してほしいですね。
 
 今季からG大阪を率いる片野坂監督。緻密な戦略家として定評のある新指揮官がチームにもたらす変化を、パトリック自身はどう感じているのか。

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 普段の練習から、切り替えとプレスに行く強度については監督からよく話があるので、そこが大事になってくると思います。特に、切り替えに関しては、今まで以上に選手たちも意識して取り組んでいます。ゲームの中では、常に攻守が入れ替わりますから、自分たちもすぐ次の準備をしなければいけません。

 監督からは、サッカーにおけるベーシックな部分が求められている気がします。自分たちが右サイドでボールを持っていれば、逆サイドのSBや中盤の選手、ボランチの選手も前線に上がっていく。リスクを負ってでも、人数をかけて攻めることで得点の確率を上げていく。そういったことは要求されていますし、チャレンジしているところです。
 
 前に人数をかけるという意味では、たとえば5月最後の鳥栖戦では、結果として1−2で負けはしましたが、厚みのある攻撃を繰り出すことができていて、チャンスの数も多かったはずです。間違いなく、チームとして成長できていると思います。

 自分自身に関しては、開幕前やシーズンの序盤では、どちらかと言うと守備的なタスクに注力していましたが、ここ最近は攻撃面で監督がいろいろと修正してくれています。僕のストロングポイントである相手の背後への抜け出しだったり、スピードやパワーを活かせるような状況を作れるようにしてくれているので、僕としてもできる限りのパフォーマンスを見せられるように努力していきたい。