ナンバー2を襲撃された神戸山口組の井上組長

写真拡大

ショックを受けている

 5月8日未明、神戸山口組の副組長で2代目宅見組の入江禎(ただし)組長(77)の自宅に車が突っ込んだ事件。建造物損壊容疑で逮捕された男は、6代目山口組側の組員であることがわかった。これに対するカエシ(報復)はあるのか、次のターゲットはどうなるのか。元山口組系義竜会会長で、現在は暴力団組員の更生を支援するNPO法人「五仁會」主宰の竹垣悟氏が今後について展望する。

 ***

【写真】6代目山口組・司忍組長の“バースデーパーティー”の光景と神戸山口組・井上組長による除籍処分

 逮捕・起訴されたのは名古屋市の無職・菅野義秀容疑者(26)。元半グレグループの幹部で、現在は6代目山口組弘道会系の組織に所属しているという。

ナンバー2を襲撃された神戸山口組の井上組長

「容疑者の属性から、6代目と神戸との抗争事件であることは間違いないでしょう。入江組長にとって今回の“自宅特攻”は予想されたものではなく、“まさか”というものだったのではないでしょうか。仮に狙われたとしても、関係する事務所のほうだと見ていたのではないでしょうか。それだけに入江組長は、少なからずショックを受けていることでしょう」

 と話すのは竹垣氏。

ボーナスゲームですわ

「このところ入江組長が腰を据えて積極的に若い衆を集めている雰囲気はなく、かねてから引退説がくすぶっていました。また、神戸のトップである井上邦雄組長(73)との関係はそこまで良くないとされており、コミュニケーションが満足に取れていないと聞いたこともあります」(同・竹垣氏)

 6代目側に“ファイティングポーズ”を取っているように見えないだけに、甘く見られて狙われそうではあったとも指摘するが、その一方で、

「2代目宅見組と6代目側との間では、何らかの話がついている、協定が結ばれているのではないかという情報が何度か流れていました。私もそのように見ていたところがあります。実際、入江組長側がこれまで6代目側から狙われたというのを聞いたことがありませんからね」(同・竹垣氏)

 とにかく、当事者のみならず関係者も含め、驚きの特攻だったようだ。ところで、ヤクザが襲撃を受ければ、当然、カエシという流れになるわけだが、

「私が中野会にいる頃、ある弟分が“金銭トラブルが発生した際に相手側に(初代)宅見組側が入ってきたらボーナスゲームですわ。カネを包んで解決しようと進めてくれるから”と言っていたことがあります」(同・竹垣氏)

 弟分の言っているのは、要は「宅見組は簡単に事を荒立てたりはしない」ということだろう。大阪ミナミを長年拠点としてきた宅見組の、どちらかと言えば抗争事件を好まないDNAは、2代目にも受け継がれているという。

今後の展開については?

 今回はどうなるのか?

「お話ししたDNAはさることながら、現実問題としてカエシをしないというより、できない、担う組員がいないということなのだと思います。ここ最近、神戸山口側はカエシができずにいるのですが、それと同じような環境にあると推察されます」(同・竹垣氏)

 今後の展開については?

「神戸のトップである井上組長の自宅がターゲットとなる可能性があります。すでにナンバー3の寺岡修若頭(73)と親しい人物の自宅が襲撃され、今回はナンバー2と来ていますからね。井上組長としては警戒心を強めていることでしょう」(同・竹垣氏)

 仮に井上組長の自宅や関係先が襲撃されたとしても、「カエシをする可能性は極めて低い」と竹垣氏は見ているという。

デイリー新潮編集部