オリーブオイルが決め手!パラパラ仕上げの「あさりとひよこ豆のスパイスピラフ」【調理家電でラク家事ごはん #19】

あさりの出汁を活かして。あさりとひよこ豆のスパイスピラフ

連載【調理家電でラク家事ごはん】の2021年10月は、便利な調理家電である炊飯器を使ったレシピを紹介しています。今回も先週に引き続き、料理家の河井美歩さんに、新米のおいしさをより深く味わえる秋のピラフを教えていただきました。

この連載のため、より手軽に作れるようにとコンソメや中華だしを使わないレシピを考案してくれた河井さん。今回の「あさりとひよこ豆のスパイスピラフ」も、あさりの出汁を活かし、塩とスパイスだけでシンプルに味付けするレシピとなっています。

調理時間:15分(米の水切りや炊飯の時間を除く)

材料(2人分)

・米……2合
・あさり……1パック
・ひよこ豆(缶)……150g
・玉ねぎ……1/4個
・パプリカ……1/2個
・パセリ……適量
a. クミンシード……小さじ1杯
a. オリーブオイル……大さじ2杯
b. しょうが(みじん切り)……1片 
b. にんにく(みじん切り)……1片
b. ターメリック……小さじ1/4杯
b. 塩……小さじ1/2杯
b. こしょう……適量

「より本格的な味わいを目指すなら、クミンシードやターメリックといったスパイスが欠かせません。ご自宅にない場合はカレー粉で代用しましょう。その場合、小さじ1~2杯程度のカレー粉を炊飯器に入れて、一緒に炊いてください」

下準備

・米を洗ったらザルにあげ、水を切って30分ほどおく(古米の場合は30分ほど浸水させてから水を切り、30分おく)

・あさりはしっかり洗って砂出ししておく

・玉ねぎはみじん切りに、パプリカは1cm角にカットしておく

・ひよこ豆はザルにあげて汁気を切っておく

作り方

1. クミンシードを炒める

小さいフライパンに(a)を入れて弱火にかけます。

クミンシードがパチパチとはじけ、香りがたってきたら火を止めます。

「油と相性のよいスパイスは、このひと手間で香りや風味がより一層際立ちます。オリーブオイルが泡立ち、パチパチとした音が鳴るまで炒めましょう。クミンシードは焦げやすいので、弱火でじっくり炒めるのが失敗しないコツです」

2. 炊飯器に材料を入れる

炊飯器に米と(b)を入れて、しっかりかき混ぜます。

表面を平らにならしたら、玉ねぎ、パプリカ、ひよこ豆を散らします。

最後にあさりを全体に散らし、1を回し入れて炊飯します。

「前回のレシピと同様、出汁が出る食材は最後に入れてください。あさりを上にのせることで、その旨味が米や具材にしみわたりやすくなります。

1で準備したオリーブオイルはスパイスの魅力を引き出すだけでなく、米をコーティングする役割も。米のひと粒ひと粒が油で包まれ、米同士がくっつきにくくなるんです。シェフのような技術がなくても、口当たりのよいピラフを作ることができますよ」

3. 盛り付ける

炊き上がったらしゃもじで軽くかき混ぜます。器に盛り付け、お好みでパセリを散らしたらできあがりです。

材料を入れて炊くだけで本格的なスパイスピラフが完成

彩り鮮やかでハレの日にぴったりなピラフが炊飯器で簡単に完成!スパイスの風味をしっかり引き出したことで、シンプルな調味料で作ったとは思えないほど、本格的な味わいが生まれていました。さらに香りの華やかさでごちそう感も増しています。

「ピラフは油が入っており、味付けもされているので、冷凍保存しても劣化しにくいところが魅力。あさり自体も殻ごと冷凍可能なので、そのまま保存しても大丈夫ですよ。作り置きにも向いているレシピだと思います」

白米に比べて冷凍焼けしにくく、その味わいが長持ちするピラフ。新米のおいしさを長く楽しむには、ぜひ活用してみたいレシピですね。

次回は「ホタテと長いもの塩レモンピラフ」

次回ご紹介するのは「ホタテと長いもの塩レモンピラフ」。今が旬のレモンをたっぷりと使った爽やかなひと皿です。レモンを使ったレシピを得意とする、河井さんならではのアレンジ方法もお見逃しなく♪

文・取材/大瀧 亜友美
撮影/植松 富志男(macaroni編集部)