中田英寿、世界驚愕のオーバーヘッド弾&優勝弾に再脚光 古巣絶賛「史上最高の日本人」
22日に43歳の誕生日を迎えた中田氏を祝し、古巣クラブが次々のメッセージ
元日本代表MF中田英寿氏が22日に43歳の誕生日を迎えた。
古巣クラブは次々と祝福メッセージを投稿し、イタリアメディアは今でも語り継がれるゴール映像を公開。特大インパクトを残したオーバーヘッド弾や優勝決定ミドル弾に反響が広がり、古巣クラブは「史上最高の日本人の1人」と絶賛している。
中田氏は、1995年に韮崎高校からベルマーレ平塚(現・湘南ベルマーレ)に加入。1998年にイタリア1部ペルージャに移籍した。2000年1月から2シーズンにわたって名門ローマでプレーし、その後はパルマ、ボローニャ、フィオレンティーナに在籍。イングランドのボルトン・ワンダラーズが最後の所属となり、2006年のドイツ・ワールドカップ後にスパイクを脱いだ。
22日に中田氏が43歳の誕生日を迎え、SNS上で古巣ローマなどが一斉に祝福メッセージを投稿。またイタリアメディア「Rai Sport」公式ツイッターは、日本人MFが決めたスーパーゴールを厳選し、映像を公開している。
映像で最初に紹介されたのは、中田氏が脚光を浴びるきっかけとなった2ゴールだ。ペルージャ移籍1年目となる1998-99シーズンの開幕戦、元フランス代表MFジネディーヌ・ジダン(レアル・マドリード監督)らを擁するユベントス(3-4)と対戦し、当時21歳の中田氏は2ゴールをマークして衝撃のセリエAデビューを飾った。
また映像の最後には、98年11月の第11節ピアチェンツァ戦(2-0)で決めた驚きの一撃も収録されている。元クロアチア代表MFミラン・ラパイッチのふわりとしたFKに反応し、素早く落下地点に入り込んだ中田氏が豪快なオーバーヘッドシュートを叩き込んだ。
「NAKATA」の衝撃 名門ローマも称賛「素晴らしいゴールを思い出す良い機会」
ペルージャ時代のスーパーゴールに挟まれる形で登場するのが、ローマ時代に決めた伝説の一発だ。
2000-01シーズンの終盤、リーグ優勝が懸かるなかでユベントスと対戦。ローマが0-2と劣勢で迎えた後半20分、キャプテンの元イタリア代表FWフランチェスコ・トッティと交代して中田氏がピッチに立つ。すると、中盤でボールを奪った強烈なミドルシュートをねじ込んで1点差に詰め寄った。こぶしを握り締めて咆哮を上げる姿は、今でも語り継がれる名シーンだ。
試合はその後、中田氏のシュートからこぼれ球に反応した元イタリア代表FWヴィンチェンツォ・モンテッラが押し込んで追いつき、勝ち点を積み上げたローマが逃げ切りでスクデットを奪った。
ローマ公式ツイッター英語版は「ヒデトシ・ナカタ、誕生日おめでとう! 2011年のユベントス戦で記憶に残るゴールを決めた」と称賛。さらにフランス版では「素晴らしいゴールを思い出す良い機会」と映像も公開している。またパルマ公式ツイッターは「史上最高の日本人選手の1人」と賛辞を送った。
イタリアで与えた「NAKATA」の衝撃は大きく、スーパーゴールの数々はいつまでも語り草となるに違いない。(Football ZONE web編集部)