森保一監督(撮影:森雅史/日本蹴球合同会社)

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10日から18日まで、韓国・釜山でE-1選手権が行われ、日本は中国、香港、韓国と対戦します。ただ、今回の日本代表メンバーはU-22日本代表の選手を中心としており、来年の五輪も含めて考えた、テスト的なメンバーだと思います。

8日に集合して10日が初戦ですから、ほぼぶっつけ本番です。こういうプレッシャーがかかる状況で短期間にどれだけのことができるか。柔軟性と適応力が試されますし、そういうテストに合格した選手だけが代表チームには残っていけます。

ではどれくらいの選手が残っていくのか。

2015年、当時はまだ東アジアカップという名前でしたが、そのときのフィールドプレーヤーからは槙野智章、遠藤航、山口蛍、柴崎岳の4人が2018年ロシアワールドカップに行きました。

では2017年のE-1選手権からはどうだったか。そのときのメンバーから2018年ワールドカップに選ばれたフィールドプレーヤーは、植田直通、昌子源の2人だけだったのです。

僕は今回、もっと厳しいだろうと思っています。11月のベネズエラ戦で明らかになったように、現在の日本代表は海外組と国内組で大きな差があります。海外組中心のチームを1軍、国内組中心のチームを2軍と考えたなら、今回の若いメンバーは3軍と言ってもいいかもしれません。

そうなると、この中から生き残るのは1人、よくて2人でしょう。選ばれた選手はシーズン直後で疲れもあるでしょうが、それくらい厳しい競争だということを認識して、「絶対に代表に選ばれたい!」という強い意思をもってプレーしてほしいと思います。