物流大手は全社が増収に、荷動き堅調で料金適正化進む
利用運送(フォワーディング)事業は、年明け以降に減速したものの、自動車部品や電子部品、製造装置など航空貨物が好調。航空輸出の売上高は、日本通運が前期比23・9%増、近鉄エクスプレスが同9・3%増。日通は西日本豪雨による長期運休で、鉄道貨物の取り扱い個数が前期比11・5%減った。
宅配便事業は、電子商取引(EC)の成長による荷物量拡大は継続。ヤマトホールディングス(HD)の大口顧客との契約見直しや引受量制限で、市場全体に単価改定が波及した。SGHDは取扱量が前期比2・2%増で単価も同11・5%上がった。
日本郵便は取扱量を同7・6%伸ばした。ヤマトHDは「大口も出荷個数が少なかった」(芝崎健一副社長)と取扱量を同5・1%減らした一方、単価は同14・1%上がって収益を押し上げた。
20年3月期は「航空貨物が足元で弱くなっている」(日通の増田貴取締役)ように景気減速が懸念されるが、おおむね堅調に推移すると見る。各社の連結業績は、子会社の異動と為替影響を織り込んだ日立物流と、機工事業で仕事量の減少を見込む山九を除き、増収の見通し。日通は同一労働同一賃金導入など「社員制度改革」をスタートさせるため、減益を想定している。
