CBS MarketWatchによると、22日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で、米国標準油種であるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の2月物は、米エネルギー省が同日発表した天然ガスの週間在庫の減少幅が、予想を下回ったことを受け、天然ガス相場が下落したことからつれ安となり、前日比28セント安の1バレル＝58.28ドルと反落して引けた。

　　ナイジェリアにある英蘭系ロイヤル・ダッチ・シェルの石油パイプラインが20日、武装勢力により爆破され、原油供給が引き続き一部停止されていることから、需給逼迫（ひっぱく）懸念が高まって取引開始後は買いが先行し、一時1バレル＝59.29ドルまで上昇したものの、その後下げに転じた。

　　ガソリン先物は、前日比0.42セント高の1ガロン＝1.5406ドルと続伸、暖房油は同1.64セント安の1ガロン＝1.74ドルと反落して引けた。天然ガスは、米エネルギー省が発表した16日までの週の週間在庫が、前週比1620億立方フィート減の2兆8020億立方フィートと市場予想を下回る減少となったことから、需給逼迫懸念が後退して売られ、同1.348ドル安の100万Btu＝12.92ドルと、11月30日以来の安値で引けた。【了】