AFX通信によると、米自動車最大手GM（ゼネラルモーターズ）のリチャード・ワゴナー会長兼CEO（最高経営責任者）は、GM自身の不振とトヨタ自動車<7203>の急追で、世界最大の自動車メーカーの座が危ういのではとの見方に対し、「まったくそうは思わない」と否定する声明を発表した。トヨタが来年の生産台数予測を全世界合計で906万台と発表したことを受けてのもの。

　　GMの来年の生産台数予測は、全世界合計で908万台としている。GMの会社としての声明では、過去10年に渡って企業体質のスリム化を図り、競争力のある会社に生まれ変わったとし、「グローバルな統合を努め、中国やブラジルのように成長力の高い市場で成功している」とした。またワゴナー氏は、「市場は2チームだけで試合をしているわけではなく、1社だけを特に気にはしない」としている。　【了】