2日、フジテレビ「S-PARK」では、プロ野球選手100人が選んだ「プロ野球100分の1」を放送。第3回となった今回は走塁部門のベスト3を発表した。

3位 金子侑司(西武):5票
打率は.219と不本意な成績ながらも、30回以上の盗塁でチームに貢献した金子が3位。中日・吉見一起が「もう(ホームに)帰ってきてるのっていう印象が強い」と話すと、ロッテ・涌井秀章は「打率は高くないですけど、少ないチャンスの中でも盗塁数が多い」と評価。スピードスター・西川遥輝も「左ピッチャーでも積極的に走りますし、スライディングは球界一強いんじゃないですかね」と彼を推した。

3位 田中広輔(広島):5票
今季はキャリアハイの32盗塁を決めた田中。巨人・小林誠司は「(塁に)出たら絶対動いてくる」と、DeNA・東克樹も「タナ・キク・マルの最初の選手なので田中さんを塁に出したらチーム全体を乗せてしまう」とそれぞれ警戒。巨人のエースで東海大相模時代のチームメイトだった菅野智之も「僕も今年3つぐらい走られたんですけど、モーションに入るタイミングもすごい研究している」と語った。

3位 野間峻祥(広島):5票
丸佳浩移籍を穴埋めする来季の活躍が期待される野間が田中と並んで3位に。巨人・坂本勇人は「打ってからが速い。打ってからファーストに走るスピードがショートの感覚的には野間が1番早い」と絶賛すると、チームメイトの菊池涼介は「どんどん試合に出ていけばベース周りも上手くなってもっと速くなると思う」と期待を寄せた。

2位 山田哲人(ヤクルト):22票
3度目のトリプルスリーを達成した球界の至宝・山田は今季33盗塁。同ランキングでも22票で2位に入った。広島・鈴木誠也が「1歩目からスピードが違いますね」と舌を巻くと、巨人・阿部慎之助は「あんだけ走る走るって警戒される中で30盗塁もした」と評価。

DeNA・伊藤光は4番・バレンティンに繋がるヤクルト打線に言及し、「(山田が塁に出ても次は)バレンティンがバッターなので、そっちも警戒する」とため息。当の山田も、バレンティンにじっくり打たせるべく、盗塁の約半分が初球で走ったものだという。

1位 西川遥輝(日本ハム):41票
今季は自己最多の44盗塁に加え、盗塁成功率も.936という驚くべき数字を残した西川が堂々の1位に。オリックス・山岡泰輔は「何回けん制しても結局走られる」と話すと、西武・森友哉、ロッテ・田村龍弘は「刺せないっす。アウトにできない」(森)、「刺せる気がしない」(田村)とそれぞれ苦笑いを浮かべた。

その他にも、同番組ではその強肩ぶりから「甲斐キャノン」でお馴染みとなったソフトバンク・甲斐拓也を相手に最も盗塁を決めた選手としてロッテの中村奨吾が紹介された。今季の中村は甲斐を相手に7回中5回の盗塁を成功させている。中には3塁への盗塁も含まれ、来季の対決も注目となりそうだ。