点を取れなかった自身のパフォーマンスを反省する一方で、チームの守備には手応えを感じたようだ。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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[親善試合]日本0-2スイス/6月8日/スタディオ・コルナレド

 スイス戦は0-2の完敗だった。慣れ親しんだ4-2-3-1で挑み、我が家ともいえるトップ下で先発した本田圭佑も不発に終わった。
 
 76分に交代した背番号4は、このスイス戦について「ふたつの評価がある」と振り返る。ひとつ目は自分のパフォーマンス。そしてふたつ目はチームの出来だ。
 
 まず自身については、「トップ下で出ている以上、決めなければいけなかった。今までそういうのを決めて自分のポジションを勝ち取ってきたと思っているので」と反省の言葉を並べた。西野体制での初戦となったガーナ戦に続き、スイス戦でもゴールを奪えなかった事実を重く受け止め、「ライバルでもある(香川)真司が控えていて、結果を出さないと真司にポジションを取られるという危機感を持たないと話にならない。そこはホントに反省しないといけない」と自身を戒めてもいる。
 
 格上との対戦が続くワールドカップでは、押し込まれる展開が予想される。日本はそれほど多くのチャンスを作れないだろう。少ないチャンスを「決めるか決めないかで生死が分かれるのがワールドカップ」。8年前の南アフリカ大会では、その1本を決めてチームの16強進出に大きく貢献した経験があるだけに、今回のロシア大会でも「もしかしたらチャンスが1本かもしれないですけど、それを決めれるかどうか。本当にそこは精神的に研ぎ澄まして行く」という。
 
 一方、チームの出来については、ある程度の手応えを得たようだ。本田は「負けていて手応えっていうのもおかしな話かもしれないですけど」と前置きしたうえで、次のように語った。
 
「前半は割と向こうにやりたいことをやらせてなかったと思っている。最終的にそこまで危ないシーンが多かったわけではないと認識しているんで、一定の手応えはあります」
 
 とはいえ、2失点しているのは事実。「そこはもちろんね。理由が必ずあるから失点してるので、反省しないといけない」と原因の究明に努めるつもりだ。とりわけ、2失点目については、「次は、そこを整えないといけない。0-1ビハインドの時に、何分でいわるゆ捨て身のプレス、をし始めるのか。課題が出たから、それが次のステップだと思っています。この1日2日の議論で、どうするかを決めていくことになる」とチーム全体で修正を進めるという。
 
 ワールドカップ初戦のコロンビア戦まで、残すところ10日。西野ジャパンは、この短い時間で「次のステップ」に進めるのか。まずは、ワールドカップ前の最後のテストマッチとなる12日のコロンビア戦に注目したい。

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