「おとぎの世界のような青の町」として、近年一気にその名を知られるようになったモロッコのシャウエン。1471年にムーレイ・アリ・ベン・ラシッドによって建設され、1920年にスペイン領に組み込まれるまで、長らくイスラムの聖域として異教徒に閉ざされていました。

山あいの小さな町でありながら、たくさんの楽しみと美しい風景が詰まったこの町は、世界中からの旅行者を魅了してやみません。そんなシャウエンを満喫するためにしておきたい7つのことをご紹介しましょう。

1．フォトジェニックなメディナ散策

シャウエンのメディナ（旧市街）は、カスバ以外にはこれといった大きな見どころがあるわけではありません。しかし、地図を見ずに、どこを目指すでもなく好奇心の赴くままに町を歩くのがシャウエンの醍醐味。

小さいようでいて、坂の多いシャウエンの町は意外と歩き甲斐があり、「もう一通り見たな」と思っていても、いざ再び歩いてみると新しい風景に出会うということが多々あります。

ブルーに塗られた家々、門、泉、壁画、通りにディスプレイされた土産物など、シャウエンにはフォトジェニックな風景がいっぱい。写真好きな人ならシャッターが止まらなくなってしまうこと請け合いです。

2．のんびり過ごす猫たちとふれあう

猫が多いモロッコですが、シャウエンも例に漏れず猫の町。町を歩けば、いたるところで気ままに過ごす猫たちに出会います。

可愛い猫の写真を撮るも良し、シャウエンの猫は近づいてもあまり逃げないので、触れ合ってみるも良し。幻想的な青の町並みと猫の素敵なコラボレーションを楽しんでみては。

3．カスバでシャウエンの歴史を感じる

メディナの中心、ウタ・エル・ハマム広場に面してそびえるのが17世紀に築かれたカスバ（城塞）。ムーレイ・イスマイルによって造られたこのカスバには、牢獄跡や塔があり、塔の上からはウタ・エル・ハマム広場やメディナを見渡すことができます。

砂漠色のカスバと乾いた山々、青と白の町並みを見ていると、モロッコというよりもスペインのアンダルシア地方にやってきたかのような気分になるかもしれません。

5．パノラマレストランでモロッコ料理を堪能

シャウエン滞在中一度は行ってみたいのが、シャウエンのパノラマを楽しみながら食事ができるレストラン。なかでもウタ・エル・ハマム広場近くの「アラジン・レストラン（Aladdin Restaurant ）」のテラスからの眺望は抜群です。

青い町並みに広場やカスバ・・・目をやる方向によってまったく異なる風景が楽しめるのも魅力。絶景に囲まれて、タジンやクスクス、パスティラといったモロッコの伝統料理を楽しみましょう。

5．ラス・エル・マの清流カフェでひとやすみ

シャウエンのメディナの東端、オンサー門を出たところには、「ラス・エル・マ」と呼ばれる泉から湧き出た清流が。その流れに沿ってテーブルとイスが配置され、のどかな田舎の風情を楽しめる青空カフェがあります。

ここで飲みたいのはやっぱりフレッシュなオレンジジュース。晴れ渡った空の下、水の流れる音を聞きながらのんびりするというシンプルなことが最高の贅沢に感じられます。

6．スペイン・モスクからシャウエンの町を一望

シャウエンの町を一望できる最高のビュースポットが、丘の上にたたずむスペイン・モスク。オンサー門を出て道路を挟んだ向かい側に、スペイン・モスクへの登り口があります。

モスク自体は閉鎖されていますが、モスクの前からはメディナはもちろんのこと、新市街や周囲の山々までをも含むダイナミックな眺望を楽しむことができます。

青と白で統一されたシャウエンの町並みは、高台から眺めてみるとメディナを歩いたときとはまた違った感動があります。現実にこんな町があることが信じられないほど幻想的な風景は、きっと忘れられない宝物になるはず。

7．シャウエンらしい可愛い宿に泊まる

せっかくシャウエンを訪れるなら、メルヘンチックな気分をさらに盛り上げてくれるシャウエンらしい可愛い宿に泊まりたいもの。メディナにあるおすすめ宿のひとつが「ダル・ヤクート（Dar Yakout）」。

外観はシャウエンカラーの青と白。モロッコらしいインテリアでまとめられた洗練された空間で、快適な滞在を楽しむことができます。屋上にあるテラスから見える山々の景色も見事。

ティトゥアンやフェズなどからの日帰りも可能なシャウエンですが、宿泊してかつて聖域だったシャウエンの空気を感じることで、その魅力をいっそう実感できるはずです。

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「アラジン・レストラン（Aladdin Restaurant ）」
住所：Rue Targi nº 17 -Chefchaouen
http://aladinchefchaouen.com/