学生の窓口編集部

写真拡大

ビジネスメールにおける定番の文言の中には、「よく見るけどこれってどういう意味?」というものがあります。意外と「なんとなく」で流している人も多いでしょう。そこで今回は、ビジネスメールでよく使われる文言の中から、意味が分かりにくいものを紹介します。

●恐縮です
「恐縮」は「相手に迷惑を掛ける」「相手の厚意を受けたりして相手に申し訳なく思うこと」という意味。相手にお願いする際などに「恐縮ですが〜」などと付けることが多いですね。
ビジネスメールなどでよく見るけど意味がよく分からない単語10選
●取り急ぎ
「取り急ぎ」は前置きなどを省き、用件だけを伝える際などに使いますね。「とりあえず急いで」という意味です。

●ご査収ください
書類などを送った際に、「ご査収ください」という文言を使うことがあります。この「査収」というのは「よく調べて受け取る」という意味。「ご確認いただきお納めください」ということですね。

●ご査証ください
査収ではなく、査証と書かれているメールがあります。「査証」は、「調査して証明すること」という意味。この意味のとおりで使っているのなら大丈夫ですが、もし「お受け取りください」という意味で使っているのなら間違いです。

気を付けたいですね。

●平素
書き出しで「平素は〜」というメールがあります。この平素というのは「普段」や「常日ごろ」といった意味。よく見る「平素は格別のお引き立てを賜り」というのは、簡単に言うと「いつもお世話になっています」といったところでしょう。

●ご足労
「ご足労をおかけし」「ご足労願います」などと使いますね。「相手のためにわざわざ出向く」「こちらのためにお越しいただく」といった意味です。相手を敬って使うものなので、決して「私からご足労します」などと使ってはいけません。

●〜する所存
「精進する所存」といった形で見掛けることがあります。この所存は、「思っている」「考えている」といった意味。自分の意思表示をする際などに使いましょう。

●〜する意向
所存と似た感じで使われているのが「意向」です。これは「心の向かうところ」という意味。例えば「合併する意向です」という文章なら、「合併しようと考えています」といった意味になります。うまく使い分けたいですね。

●御中
メールの宛名に使う「御中」ですが、これは宛名が個人名でないときに添える言葉。例えば、部署宛てに送る場合などに「○○部 御中」といったように使います。「山田太郎様 御中」のように、個人宛ての場合は使いません。

●御社
相手の会社の敬称に「御社」、そして「貴社」というものがあります。どちらも敬っていることを示していますが、実は「御社」は会話で使うこと、そしてメールなどの文章では「貴社」を使うのが一般的なんだそうです。どちらを使えばいいか分からないという人はこの線引きで使ってみては?

ビジネスメールでよく見掛ける文言について、その意味を紹介しました。就職活動でも使うことが多いものもあるので、今のうちに覚えておきたいですね。

(中田ボンベ@dcp)