32年前の7月15日（1983年）、任天堂が世に送り出したのが、ファミリーコンピュータこと「ファミコン」だ。

画像はイメージです（monoprixgourmet_bisさん撮影、Flickrより）

ところでファミコン最盛期はゲームを、地域に根付いた個人経営の「ゲーム屋さん」（あるいはおもちゃ屋さん）、またデパートなどで購入していた人が多かったはずだ。今や大型チェーンや通販に押され、これらのお店はどんどん姿を消しているが、今回Jタウンネットでは、「ファミコンのあの頃、ゲームを買っていたお店」についての思い出を各地のユーザーに聞いてみた。

今はもうなくなっちゃった

駅前にある電器店兼おもちゃ屋さんにファミコンのソフトが置いてありました。初代ドラゴンクエストを買ってハマってプレイしたのが良い思い出です。そのお店はプラモデルが充実していたので、見に行くのがとても楽しみだったことを覚えています。今は店主も高齢で、もうお店を畳まれているようですが前を通りかかる度に子供の頃を思い出します。（大阪府・40代男性）

スイミングの進級祝いに「スーパーマリオ」

ファミコンといえば、初めて買ってもらったのが地元の鈴鹿市の関西電波（今のケーズデンキ）です。おもちゃ専門店などが近くになかったので、ここが一番ゲーム機やソフトが豊富なお店でした。初めて買ったソフトはスーパーマリオ！　実は、スイミングスクールの進級テストに合格したお祝いに購入してもらいました。嬉しかったな。（三重県・40代女性）

古本屋さんで中古ゲームを購入

地元にある大きな古本屋さんの中にあったゲームコーナーでソフトを買ってもらっていました。新品もありましたが、私は新品同様の中古品を買ってもらっていました。大好きだったスーパーマリオシリーズや桃鉄などを買ってもらいました。（神奈川県・30代女性）

私のゲームを弟が先にプレイして...

近所のスーパーの中に入っていた玩具屋さんで買っていました。小さなスペースでしたが、玩具が所せましと並んでいて、犬のヌイグルミがきゃんきゃんうるさかったです。
ある年の誕生日にチップとデールのソフト（※編注：カプコンの「チップとデールの大作戦」か）を買ってもらいました。ところが私が買ってもらったのに、弟の方が先に遊んでいて、怒って喧嘩になり、親に怒られました。（三重県・30代女性）

（※編注：筆者もまったく同じケンカを、8歳の時スーパーボンバーマン2でやりました）

小銭をかき集めて買ったマリオ。ファミコンは持ってなかったけど

商店街にある小さなショッピングセンターの2階におもちゃ屋があり、そこにファミコンソフトも売っていました。おばあさん一人でやっているお店で、ショーウィンドーにたくさんのソフトが飾られています。
私はファミコンを持っていなかったのですが、当時流行っていた「スーパーマリオ」がどうしてもほしくて、5円とか10円とか小銭をかき集め、買いに行ったことを覚えています。
貯金箱に入れた小銭を一生懸命数えてくれ、ようやく手に入れたマリオは友達の家でやる用になりました。引っ込み思案で男の子と喋ることがなかったのですが、男の子たちにゲームやらせてと声をかけてもらい、一緒にやったのがいい思い出です。（大阪府・30代女性）

任天堂のトランプをくれたゲーム屋さん

以上、5人の思い出を紹介した。それにしても、5人中3人が挙げたのが「スーパーマリオ」。ファミコンを持っていなかった女の子まで買いに走らせるなど、その人気のほどがわかる。

最後に、筆者（広島県出身・20代）の思い出を書かせてもらいたい。
筆者や近所の子どもたちが通い詰めたのは、商店街にあったゲーム専門店だった。価格も比較的安く、またゲーム大会を開催するなど、積極的にコミュニティづくりに関わり、市内のゲーム好きの子どもたちをつなぐ空間だった（ちょっと後だが、カードゲームなんかもここを拠点に流行った記憶がある）。
今でもよく覚えているのは、ある年のお祭りの日、子どもたちに「任天堂」のマークの入ったトランプを配っていたことだ。あの頃は「なぜ任天堂がトランプ？」と不思議だったのだが、中学生になって任天堂が元々花札屋さんだったと知り、驚かされた。
その後商店街からは撤退したが、今でもお店は続いているらしい。

あなたの「ゲーム屋さん」の思い出教えてください

Jタウンネットでは、あなたのファミコン時代の「ゲーム屋さん」についての思い出を募集しています。メール（support@j-town.net）まで、具体的なエピソード、あなたの住んでいる都道府県、年齢（20代、30代など大まかで結構です）、性別、ご職業を明記してお送りください。採用者には、Amazonギフト券150円分を進呈します。なお本コラムでは、いただいた体験談を一部編集・改変する場合があります。あらかじめご了承ください。