一度でも離婚を考えたことがある既婚者は4割以上、それも50歳代の女性と60歳代の男性が最も多く、離婚に対する考え方は男性より女性が積極的――。こんな結果が25日、インターネットの「離婚に関する意識調査」で明らかになった。

 同調査は、インターネットリサーチを手掛ける「インターワイヤード」(本社・東京都品川区、斉藤義弘社長)と女性のための離婚後生活自立支援サイト「ヒューマンエイド」(本社・東京都千代田区、太田口秀明代表取締役)が共同で、7月6日から12日まで、「インターワイヤード」のネットリサーチサービス登録モニターを対象に行ったもので、7077人(男性3028人、女性4049人)から有効回答を得た。

 現在結婚しており、離婚経験がない人に「今までに離婚を考えたことがあるか」と尋ねたところ、「よくある」(10.8%)、「たまにある」(33.7%)と回答した人の合計は44.5%で、「ない」(51.3%)と答えた人の差は6.8%しかなかった。

 これを年代別、性別にみてみると、「たまにある」という回答は、男性ではすべての年代で20%台だったのに対し、女性は30歳代、40歳代と60歳代で30%台、20歳代と50歳代で40%を超えた。「よくある」と「たまにある」を合わせた「ある」と答えた割合は、50歳代女性が最も多く54.7%で、以下20歳代女性(53.3%)、30歳代女性(50.9%)と続いた。男性で最も多かったのは60歳代以上の39.1%だった。

 離婚を考えたことがあるが思い留まった理由で最も多かったのが、「子どものため」(56.7%)で、次いで「金銭面が不安/1人では稼げないから」(31.2%)、「親を悲しませるから」(20.2%)の順だった。

 離婚という選択肢については、「しない方がよいが、仕方ない」(75.1%)と容認する考えの人が「絶対してはいけない」(7.3%)の10倍以上だった。性年代別の回答では、「絶対してはいけない」という回答は、すべての年代で女性より男性が多く、反対に「まったく問題ない」という回答は、すべての年代で女性の方が多い結果となった。男性に比べて、女性の方が離婚に対して積極的ということか…。【了】

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