【ファンキー通信】サッカーの順位もカネ次第

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 2006年ドイツワールドカップサッカー本大会まであと1年。世界各地では本大会出場を目指して、熾烈な予選リーグが繰り広げられています。

 そんな状況の中、スポーツニュース等でよく耳にするのが「FIFAランキング」なるもの。世界各国のサッカー協会が加盟するサッカーの国際競技団体であるFIFAが毎月発表しているランキングで、各国A代表の実力を示すバロメーターとされています。

 そこで、どんな国がランキングされているのか、さっそくFIFAの公式HPをチェックしてみました。

 さすがは世界ランキング、ブラジル、アルゼンチンにオランダ、フランスと上位にはワールドカップ常連の強豪国が軒並み名を連ねています。しかしこのランキング、ちょっと不可解な点も。

 11位が強豪イタリアで、10位がアメリカ。さらに日本が18位で優勝候補のドイツが21位と、明らかに強さ順ではないと思われる部分があるんですよ。調べてみると、どうやらそこにはランキングの評価基準に、深い関わりがあるようです。

 国際Aマッチの試合内容や結果など様々な条件を考慮してポイント化し、その合計ポイントでランキングが決定。その計算方法はかなり複雑で「Aマッチでもワールドカップと親善試合ではポイントに違いがあったり、また欧州や南米、アジアなど地域別の係数なども考慮されます」と、(財)日本サッカー協会認定の選手エージェントでFIFAの動向にも詳しい松浦修也さんは語る。

 「以前は試合数が多ければポイントが稼げるという仕組みだったのですが、より実力どおりのランキングになるように99年に評価基準の改正があったんです。でも現在のランキングを見ても分かるように、まだ実力どおりとはいかないようです」(同)。

 要は自国よりランキングの高い国や地域とより多く試合をし、いい結果を出せば高いポイントが稼げるというわけ。同じAマッチでも親善試合なら相手も本気でない場合も多く、いい結果を出しやすいという面もあります。また親善試合を組むのにも遠征費用やらで多大な費用がかかり、お金に余裕のある国が有利な部分もあるようです。

 うまく試合を組めば、日本が1位になることも夢じゃないかも!?(文/verb)