おたっきぃ佐々木が語るアニラジの昔と今!ラジオ「あませらげ!東京!」インタビュー(後編)

昨年8月に1ヶ月限定で放送された、おたっきぃ佐々木さんがパーソナリティを務めるラジオ「あませらげ!東京!」。この番組が、レギュラー番組として本日1月11日(土)より文化放送 超!A&G+にてスタートする。

おたっきぃ佐々木さんといえば、「ツインビーPARADISE」などの人気ラジオ番組を数多く手がけ、「超機動放送アニゲマスター」のパーソナリティとしても有名な、90年代のアニラジを牽引した元ラジオディレクター。佐々木さんとともに今回パーソナリティを務めるのは、22世紀のDAXELより送り込まれたアニメ&ゲーム大好き美少女型後方(広報)支援ロボット“DXR-0 レイちゃん”だ。なお、レイちゃんはTwitter(TwitterID:@daxel_koushiki)をやっているので、番組と合わせてチェックしてもらいたい。

美少女型後方(広報)支援ロボット“DXR-0 レイちゃん”美少女型後方(広報)支援ロボット“DXR-0 レイちゃん”
▲美少女型後方(広報)支援ロボット“DXR-0 レイちゃん”

その第1回放送の収録を終えた、おたっきぃ佐々木さんにインタビュー!後編ではアニラジの昔と今の変化や、若手声優についても語っていただきました。

インタビュー前編はこちら



――10年経ってアシスタントがロボットになるぐらい世の中は変化していますが、アニラジとして変わった部分は感じますか?

佐々木:「アニゲマスター」は文化放送の看板番組みたいな位置づけだったので、正直ただのオタクには荷が重かったんですよ(笑)。気楽にやらせてもらえるのは、やっぱり楽しいですよね。


――最近ですとニッポン放送の吉田尚記アナウンサーもアニメ好きとして有名ですが、一緒にやってみたいと思いますか?

佐々木:可能であればゲストに呼んでみたいですね。プライベートの時に軽くご挨拶したことはあるんですよ。


おたっきぃ佐々木が語るアニラジの昔と今!ラジオ「あませらげ!東京!」インタビュー(後編)

――NHKのアナウンサーでもアニメやアニソン好きを公言して、それを売りにしている方が増えてきました。

佐々木:僕は本当にドロドロのオタクなので、そういうことを言えるようになってきたことが嬉しいですね。昔は僕ぐらいしか大っぴらに口にしていなかったですから。オタクを売りにしたアナウンサーが増えて来たのは、いいことなのではないかと思います。そういう意味で、礎になれていたのであれば嬉しいです(笑)。


――イベントなどの司会業については?

佐々木:現在、『アニソンアドベンチャー』というイベントで司会をやらせていただいていて、今後もやっていければいいなと思っています。


――今もアニメはよく見ているそうですが、アニラジは聴いているのでしょうか?

佐々木:あまり聴かないんですよね。ラジオを聴くとディレクターの性が出ちゃって楽しめないんですよ(笑)。「ここの構成が」とか「演出が」などと考えちゃうので、聴かないようにしています。


――現在はWEBラジオが全盛ですけど、WEBラジオの印象をお聞かせください。

佐々木:ゆるい番組が多いですよね。「手軽に出来るからニコ生」と思っている人が多いけど、いきなり生放送をやるのはハードルが高いじゃないですか。録音番組で慣れてから生放送、というのが筋なので、少しグダグタになっている傾向が気になります。


――スキルも下がってきているのでしょうか?

佐々木:締めるところは締めるという、緩急のつけ方などはそうですね。機械をいじればディレクターっぽいことは出来るけど、それだけじゃなくていろいろと考えて作って欲しいなと思います。自分も2〜3年ぐらいADとしてラジオを勉強させていただいてディレクターになったので。


――そういう意味では、今回の「あませらげ!東京!」は本来のラジオ番組を踏襲しているのですね。

佐々木:ちゃんとしたバカ番組として、作っていきたいです(笑)。


――ディレクターの視点として見た場合、自分自身の売りや強みはどこだと思っていますか?

佐々木:自分はトークが立つ人間だとは思っていないので、勢いで喋って楽しい感じを出して、突っ込まれながら「もう30分終わり?」と聴いてもらえたらいいなと思っています。売りがどうというよりも、聴いていただけるだけでありがたいです。


――では、レイちゃんの売りや光るポイントはどこだと思いますか?

佐々木:レイちゃんはかなりアドリブ力が高いですね。アドリブが苦手だと聞いていたのですが全然そんなことはなくて、実際にやってみたらアドリブでがんがん押していけました。


――ということは、番組はかなりフリースタイルな感じなのですね。

佐々木:決めごとだけは台本がありますけど、中身はフリーな感じです。テンポの早さは頑張って出したいと思っていて、レイちゃんはそれにしっかり対応出来ています。いろいろな番組をやっていたんじゃないかな?と思うぐらいに(笑)。


美少女型後方(広報)支援ロボット“DXR-0 レイちゃん”美少女型後方(広報)支援ロボット“DXR-0 レイちゃん”美少女型後方(広報)支援ロボット“DXR-0 レイちゃん”

――レイちゃんも能力が高いとのことですが、最近は若い声優さんがどんどん出て来ています。佐々木さんから見て印象はいかがですか?

佐々木:昔はピンポイントに若い人がいる感じでしたが、今はたくさんいて、しかも賢い子が多いですよね。芝居にしてもそうだし、飲み込みが早いです。昔は「アイドル声優」と言うと少し蔑称のような感じもあったのに、いまではそれが普通になっていますし。


――時代は変わりましたよね。

佐々木:養成所でメイクを教えるのも今では普通ですからね。もちろん見た目が良いに越したことはないですが、いろいろな声優さんと番組をやらせてもらい、段々と売れていくのを見ていると、露出が増えれば勝手に可愛く(格好よく)なっていくんですよ。化粧もオシャレも自然と磨かれる。「けいおん!」が流行った頃から変わってきたと感じます。


――アフレコ現場で大半が若手ということもありますからね。

佐々木:キャスティングでも締める人が必要だと思うので、「これだとアフレコ現場はどうなんだろう?」と思ってアニメを見たりもします(笑)。


――アニメはどのぐらい見ているのでしょうか?

佐々木:全部は見てないです。子供がいることもあり、最近は子供向けアニメの方が楽しいですね。原点回帰というか(笑)。


――今はメディアミックスが当たり前になっていますが、佐々木さんがディレクションしてレイちゃん展開させるとしたら何をしたいですか?

佐々木:4コマ漫画はすでにやっているので、歌やライトノベル、ゲーム、そして最終的にはやっぱりアニメを作りたいですね。ラジオをやっているシーンを作ってMMDとかで動かしていただけると、アニメ声優としてデビュー出来るという(笑)。まずは、レイちゃんのTwitterをたくさんの方にフォローしていただきたいですね。そうしたら、レイちゃんの予算ゲット能力がパワーアップするらしいので(笑)。

※MMD(MikuMikuDance): 3Dモデルを使用して3DCGアニメ動画を作成するフリーのソフトウェア


――もし、レイちゃんが実際に身近にいたら何をさせたいですか?

佐々木:まずはメイド服を着せたいですね(笑)。あとは、やっぱりドジっ子な感じにお茶とかをこぼして、「はわわわ」と言わせたいです。


――この番組をきっかけに、ラジオパーソナリティとしてやってみたいことはありますか?

佐々木:ゆくゆくは地上波でやらせてもらいたいですし、当時のように大きな感じでやれたらいいなという希望はあります。でも、窮屈になると大変なので、真面目なのは鷲崎(健)くんに任せておいて、あくまでサブとして存在したいかな(笑)。


――放送開始に向けて、メッセージをお願いします。

佐々木:「あませらげ!東京!」はリニューアルスタートという感じで、レイちゃんをアシスタントに迎えて頑張っています。かなり面白い番組になっていると思うので、ぜひたくさんの方に聴いていただければと思います。レイちゃんのTwitterをフォローするのを忘れずに、よろしくお願いします!


おたっきぃ佐々木が語るアニラジの昔と今!ラジオ「あませらげ!東京!」インタビュー(後編)

(取材・文:千葉研一)


■超!A&G+「あませらげ!東京!」

【放送日】2014年1月11日(土)より毎週土曜日20:00〜
【放送局】文化放送 超!A&G+
【パーソナリティ】おたっきぃ佐々木、DXR-0 レイちゃん
【メール】amslg@joqr.net

【コーナー】
『未来型広報に聞いてみて!』
『現代あませらげ用語の基礎知識』
『バーチャルアイドルマスター』
『You Know愛濃』
『嫁へのラブレター』


<番組概要>
伝説のアニラジディレクター「おたっきぃ佐々木」とレイちゃんのコンビでお届けする「あませらげ!東京!」が、文化放送インターネットラジオ「超!A&G+」にて2014年1月11日(土)毎週土曜日20:00〜放送開始。現代のアニメ、マンガ、声優、ライトノベル、ゲーム(略して『あませらげ』)について勉強中のレイちゃんが奮闘する30分。


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