ブラジルW杯出場の全32カ国がいよいよ決定へ…注目は窮地のフランス

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 ブラジル・ワールドカップ出場、全32カ国の決定がいよいよ目前となった。19日に欧州予選プレーオフとアフリカ最終予選、20日に大陸間プレーオフのセカンドレグが各地で行われる。

 欧州予選プレーオフでは、ファーストレグを終え、フランスが窮地に立たされている。キエフで行われた初戦でアウェーゴールを奪うこともできず、ウクライナに0−2で敗れた。W杯優勝1度、準優勝1度、3位が2度ある強豪フランスだが、1990年と94年大会は連続で本大会出場権を逃しており、5大会ぶりに本大会で姿が見られない可能性が十分にある。

 また、プレーオフ屈指の好カードとなったポルトガルとスウェーデンの一戦は、エースのクリスティアーノ・ロナウドが終盤に挙げた得点でポルトガルがホームで先勝した。スウェーデンのエース、ズラタン・イブラヒモヴィッチは現在32歳。キャリア最後になるかもしれないW杯出場に向けて、ホームでの爆発が必要不可欠だ。

 W杯だけでなくユーロ本大会の出場経験もないアイスランドはホームでスコアレスドローに終わったファーストレグの結果を受け、敵地で初出場を懸けてクロアチア戦に臨む。ギリシャはアウェーゴールこそ奪われたが、ルーマニアとの第1戦を3−1で快勝し、2大会連続3回目の本大会へ向け、アドバンテージを得ている。

 アフリカは3枠がすでに決まり、残り2枠はエジプトとガーナ、アルジェリアとブルキナファソが争う。ガーナは3大会連続3回目の出場が濃厚。ホームでのファーストレグでエジプトを6−1で粉砕し、突破は確実となっている。もう1試合は、初出場を目指すブルキナファソが3点を挙げて先勝したが、アルジェリアはアウェーゴール2点を奪っており、逆転も可能だ。

 大陸間プレーオフでは、メキシコとウルグアイの強豪国がファーストレグでそれぞれ、ニュージーランドとヨルダンに圧勝しており、突破が確実な情勢となっている。

■欧州予選プレーオフ
[11月19日]
ルーマニア vs ギリシャ
(ギリシャ 3−1 ルーマニア)
スウェーデン vs ポルトガル
(ポルトガル 1−0 スウェーデン)
フランス vs ウクライナ
(ウクライナ 2−0 フランス)
クロアチア vs アイスランド
(アイスランド 0−0 クロアチア)

■アフリカ最終予選
[11月19日]
エジプト vs ガーナ
(ガーナ 6−1 エジプト)
アルジェリア vs ブルキナファソ
(ブルキナファソ 3−2 アルジェリア)

■大陸間プレーオフ
[11月20日]
ニュージーランド vs メキシコ
(メキシコ 5−1 ニュージーランド)
ウルグアイ vs ヨルダン
(ヨルダン 0−5 ウルグアイ)

※左がホーム、カッコ内はファーストレグ結果