終戦直後、進駐軍の米兵などが皇室に対する不法行為を複数回働いていたことが、2013年3月7日外務省が発表した当時の外交文書から明らかになった。

これによると、1945年8月末に進駐軍が上陸してからの約1か月間に、鹿児島県の公民館で米兵が天皇の写真を射撃して逃亡する、米機が京都御所に強行着陸する、また神奈川県の葉山御用邸などに侵入するといった事件がたびたび発生していた。日本政府は、連合国軍総司令部(GHQ)に改善を申し入れていたという。

今回外務省ではこれを含め72冊の外交文書を公開しており、中には1971年の天皇・ニクソン会見をめぐる折衝過程を記したもの、太平洋戦争開戦時の外務省の行動などに関するものも収められている。