「カカーに対する公式オファーはない」

レアル・マドリーのジョゼ・モウリーニョ監督は、MFカカーの去就に関する我々の質問に対し、このように答えた。同監督は次のように話している。

「彼の状況はヌリ・シャヒンのそれと大きく異なる。シャヒンは複数のオファーを検討しているよ。カカーへの公式オファーはない。日曜の試合で彼がベンチに座っていたのは、試合展開によるものだった。ペペのケガで、私は交代枠を一つ使っていたんだ」

「それから私は、(カリム・)ベンゼマと(ゴンサロ・)イグアインを一緒にプレーさせることに決めた。それで、すぐに(アンヘル・)ディ・マリアを代えなければいけなかったんだ。ほかに攻撃のオプションはあった。カカーやマルセロのようにね。だが、ペペの交代で起用できなかったんだ」

レアルは23日、スーペルコパのファーストレグでバルセロナと対戦する。カンプ・ノウでの今季最初のクラシコに向けて、モウリーニョ監督は冷静に準備している。日曜の試合で負傷したDFペペは欠場。DFラウル・アルビオルが代わりに出場だ。

「スーペルコパは、我々が今季戦う4つのコンペティションで、最も重要ではない大会だ。シーズンへの影響もまったくないと思う。去年の我々は(スーペルコパで)敗れたが、リーガを制覇した。今年もそうなるなら、私はそれでOKだ。インテルでは落としたが、3冠を達成した。チェルシーでは勝ったが、リーグ戦を落とした。残りのシーズンとは関係ないんだよ」

モウリーニョ監督は、ティト・ビラノバ監督が就任したバルセロナはまったく変わっていないとし、バルサとの騒動も起こしていない。

「バルサはバルサだ。(ペップ・)グアルディオラでも、ビラノバでもない。スタイルはあれだし、クオリティーやその素晴らしい選手たちも同じだ。何かが変わることもあり得るが、本質は同じだよ」

昨季のスーペルコパでは、モウリーニョ監督がビラノバ監督の目に指を突っ込んだ。だが、今のところ、雰囲気は落ち着いている。今後どうなるかは、明日の試合後に分かるだろう。