青少年健全育成条例上等! 田中圭一が贈るお下劣4コマ『みなりの青春』

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 不覚にも手塚マンガでムラムラきてしまったことはないでしょうか? なんか女の子が襲われるシーンが多いように思うんですよね、手塚マンガって。言うなればピノコは幼女萌えの原型でしょうか。

 現代で最も手塚キャラを描けるといったらこの人。「月刊サイゾー」連載『教えてっ! 真夢子おね〜さん』でおなじみの田中圭一氏が最新単行本を上梓した。携帯サイト「ドパミン」で連載中の4コママンガ『みなりの青春』(株式会社デジタル・コンテンツ・パブリッシング)をまとめたもので、デジタル・コンテンツ・パブリッシング社が出版する初の単行本となる。りぼんコミックスや花とゆめコミックスといった昔ながらの少女マンガを思わせる装丁で、主人公みなりが「都条例がなんぼのもんじゃい!! こちとら非実在青少年でい!!」と中指を立てる。青少年健全育成条例で世論が紛糾する中、ピリリと辛い風刺が効いている。

<科学教師・濡立(ぬれたち)と熱愛の末結ばれた女子校生みなり。彼に連れ子がいたので、学生で「人妻」で「母親」になっちゃった! 瑞々しいタッチで描く純愛青春ロマン!>

 と裏表紙にあらすじがあるが、内容はお下劣。作中話すべて100%下ネタだ。"におわせる"程度の下ネタではなく、露骨な、ディープな下ネタで、エロさも突き抜けると逆に清々しいということがよく分かる。手塚治虫タッチを基本に、ときに本宮ひろ志調、藤子・F・不二夫調と自在に描き分ける田中氏の"神の筆"は、とにかく素晴らしいの一言に尽きる。

「今日も、ク○ト○スと小○唇のことばかり考えていたら、もうこんな時間になっているじゃないか!」

 欄外の「田中圭一のつぶやき」もばかばかしくて面白い。

 田中氏は絵が描けなくてもマンガが作れる画期的なマンガ作成ツール「コミPo!」の企画・プロデューサーも務めている。マンガにビジネスと二足のわらじで活躍するエロギャグマンガの帝王。田中圭一氏の活躍に注目したい。
(文=平野遼)

●たなか・けいいち
1962年生まれ。大阪府枚方市出身。近畿大学法学部卒業。1983年、小池一夫劇画村塾神戸教室に第一期生として入学。翌年『ミスターカワード』(『コミック劇画村塾』掲載)で漫画家デビュー。現在、株式会社ウェブテクノロジ取締役兼企画営業グループ部長。主な著書に『神罰 田中圭一最低漫画全集』(イーストプレス)、『メカ硬派』(太田出版)、『マンガ家田中K一がゆく!』(角川書店)、『死ぬかと思ったH』(アスペクト)、『ドクター秩父山』(アスペクト)、『Comicサイテー―田中圭一マガジン』など。


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