正月ボケか知らないが、世界中で間抜けな強盗が続出している。セルビアに現れたこの強盗、武装して銀行に押し入り、金を強奪することに一旦成功したのだが、逃走後まもなく墓穴を掘ってあっさりと逮捕された。彼がおかした致命的なミスとは何だったのか。

事件はセルビアのスキーリゾートの名所として知られるノヴァ・ヴァロシュの銀行で起こった。男は銀行強盗のご多分に漏れず目出し帽で顔をすっぽりと覆い隠し、ショットガンを振り回して、窓口係にありったけの金を渡すよう要求した。結果、400万円相当の現金をゲットすると足早に立ち去った。事件はそのまま迷宮入りするかと思われた。

数分後、まだ事件のショックも冷めやらぬうちに銀行に現れた一人の客が借金の一括返済をしたいと申し出た。目ざとい職員が男の足下を見て愕然とした。男の履いているスニーカーがついさっきの強盗が履いていたスニーカーと酷似している、というより全く同じであることに気づいたのだ。無論、職員は直ちに警察を呼んだ。




警察のスポークスマンはこう語った。「犯人は真っ赤なスニーカーを履いていたので、銀行から逃走する際、誰もがそのスニーカーをはっきりと記憶にとどめていたわけです。同じスニーカーを履いた男が銀行に入ってきて職員たちは自分の目を疑ったようですが、警察が到着するまで男の借金返済処理を進めている風を装って彼を銀行に引き留めておいたというわけです。」
自分が取引きしている銀行に押し入ったばかりか数分後に舞い戻るという大胆さと、強盗に成功しておきながらその金で借金を返済しようとする律儀さを併せ持ったこの不思議な男は言うまでもなく武装強盗の罪で起訴された。
手にした金が思いのほか少なかったので、逃走するよりも借金の返済に充てようと思ったのだろうか。「犯人は現場に戻る」と言うが、いくらなんでも戻るの早すぎ!

(編集部:こてつ/イラスト:acca)

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