叶姉妹
 全世界で1千万枚以上の売り上げを記録した前作「CONFESSIONS ON A DANCEFLOOR」から約2年半、今年4月に待望のニューアルバム「Hard Candy」を発表したマドンナ。現在は全50公演、37都市、15カ国を回るワールドツアー真っただ中の彼女が初監督を務めた映画「ワンダーラスト」(2009年1月渋谷アミューズCQNにて公開)が、奇しくも夫であり映画監督のガイ・リッチーとの離婚問題が世界中で話題になっている中、今月24日に第21回東京国際映画祭の特別招待作品として日本初上映された。

 「ワンダーラスト」は映画を愛し続け、長年映画監督になることを夢見ていたマドンナが、下積み時代の自分を投影させた若き主人公たちが、ロンドンの片隅で成功することを夢見ながら頑張って、日々を送る、胸がキュンとするような青春ストーリー。世界各国で既に話題を呼んでいる本作に満場の観客が集まる中、マドンナの大ファンでもあり、セクシーさではマドンナに引けを取らない?叶姉妹の二人がスペシャルゲストとして、映画の主人公ホリーを意識したポールダンサー風の衣装で登場した。

 姉の叶恭子は同作について「この映画はきれいごとのない映画で、夢と現実は違うということを見せていますが、本当に良い映画でした。人間の二面性をマドンナらしく描いていました。ネガティブなこと(現実)を受け止めることでポジティブな気持ちが生まれていく。私もいつも思っていますが、夢は必ずもつべきものです。そして必ず叶うと信じることが大切です。マドンナもそういった可能性、パワーがとてもある人だと思います」とコメント。

 対する妹の叶美香は「いろいろな経験をしてきているマドンナだからこそ作れた映画だと思います。人々が夢に向かって努力する様子や感情もとても上手に表現されていました。映画には現実が描かれていますが、その先に未来があります。実際は、すぐに未来に飛べるものではないこと。この映画は観る人によって"未来はどうなるんだろう?"と観方が変わると思うので、楽しく観てほしいですね」とそれぞれに感想を述べた。

 マドンナは「私は常に"映画"をリスペクトしてきました。そして、長年カメラの前に立ち続けた結果、自分の手で映画を作りたいと思うようになりました。映画製作において、まだ初心者ですが、いつの日か私も彼らのような天才に近づける作品を製作することが出来たら、と思っています。駆け出しの頃の自分を振り返ると、まるで昨日のことのように葛藤を繰り返した日々を思い出します。本作の登場人物たちが抱える夢や希望、そして苦悩に、私も完全に共感してしまうのです。『ワンダーラスト』では、自分がこれまでの人生で愛し、大切にしてきたもの...文学、音楽、ダンス、すべての要素を表現することが出来ました。非常に満足しています」と語っている。

ワンダーラスト
配給:ヘキサゴン・ピクチャーズ
配給協力:ミラクルヴォイス
2009年1月、渋谷アミューズCQN他全国順次ロードショー

マドンナ - アーティスト情報
マドンナ初監督作品映画 『ワンダーラスト』 オフィシャルWEBサイト

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