連日メディアを賑わせているレアル・マドリーのFWロナウド(30)の去就問題。もはや指揮官ファビオ・カペッロのファーストチョイスではなくなったロナウドは「自分の将来はマドリーから遠いところにある」と胸の内を明かし。噂に挙がるACミラン行きを心から望んでいるが、ロナウドの移籍金を巡ってレアル・マドリーとACミランとの間で意見が食い違い、この話もストップしたままとなっている。

 ACミランのアドリアーノ・ガリアーニ会長はこれまで「ロナウドの移籍についてレアル・マドリーと交渉はしない」と明言していたが、ここに来てその意見を撤回。ロナウド獲得を締結させるために来週月曜日(29日)にもマドリー入りする予定だ。

 レアル・マドリーのテクニカル・セクレタリー、フランコ・バルディーニは事態を収拾すべくミラノを訪れ、昨夜(23日)にもガリアーニ副会長と秘密裏に話し合いを行い、レアル・マドリーが見積もる移籍金をACミランが払うということで話もまとまった。この話し合いは翌24日午前中も引き続き行われたが、ロナウドの移籍金について同意を取り付けたとはいえ、ガリアーニ副会長のコメントから推察できるように全ての面において合意とはなっていない。

「バルディーニと話し合っているが、交渉はまだ続く。ロナウドはACミランに来ることだけを望んでいると言っているし、他のクラブを見つける許可も取り付けている。つまり、レアル・マドリー首脳陣との問題は何にもないということだ。納得いくようことが進めば、月曜日にもマドリーを訪れる予定だ」。

“ロナウド、ACミラン移籍が決定”となったわけではないが、両クラブ間での交渉が大きく前進したことは確か。1月31日に冬の移籍マーケットが閉まるが、ロナウドの移籍問題もいよいよ大詰めを迎える。

(スペイン通信)