抗力が抑えられることで、より小型で効率的なエンジンを使用しても、マッハ1.4までの速度を達成できることを意味する。 「明らかに、GEの超音速エンジンの技術や経験は、私たちにとって非常に貴重なものになるでしょう」。

 GEアビエーションは、ドリームライナーやボーイング777のような長距離旅客機向けの巨大なターボファンエンジンのメーカーとしてよく知られている。

 しかし、第二次世界大戦中には米国初の戦闘機用ジェットエンジンを提供した企業でもある。その超音速エンジンは現在、 ロッキード社製F-16ファイティング・ファルコン戦闘機にも使われている。

 GEアビエーションのビジネス航空部門を担当するブラッド・モティエ氏は次のように話す。「アエリオンはビジネス航空と民間航空に新しい分野を開拓し、市場を掘り起こそうとしています。彼らの目標は、半世紀の間に民間初の超音速航空機の設計をし、認可を受けることです」。

 これらのタイプのエンジンは最新のターボファンよりもずっと小さく、アエリオンに適している。 「4,50年前と比較すると、航空業界は燃料効率の大幅な向上を達成しました。これは主にバイパス比の向上、またはエンジンコア周りの空気流量の増加によるものです」とミラー氏。

 「一方、超音速機用の最も効率的なエンジンは、現在の戦闘機で使われる低バイパス比エンジンですが、これは民間用にはあまりにも騒がしいものです。このソリューションが、現代の厳しい騒音規制を満たす適度なバイパスエンジンの開発で GEとの協業の焦点になるでしょう」(同)

 AS2は、2023年に最初の飛行を行い、その2年後にFAAから認証を取得する予定だ。