1984年、インドのボパール市の化学工場で起こった有毒ガス事故(写真:Raghu Rai/Magnum Photos/アフロ)複数の「正しさ」が衝突し、対立が深まる時代、人は「何でもあり」の相対主義に陥りがちになると指摘するのが、応用倫理学を専門とする村松聡・早稲田大学教授です。論理ではわりきれない問いに直面したときに“筋を通す”ための倫理とは何か? 世界最悪の産業災害ともいわれる「ボパール化学工場事故」を題材に村松氏が解