2008年北京五輪男子マラソン金メダリスト、ケニアのサムエル・ワンジル選手が現地時間15日夜、自宅で死亡した。24歳だった。

 ワンジル選手は15日23時ごろ、首都ナイロビから195キロメートル離れた自宅に身元不明の女性を同伴して帰宅したところ、婦人と口論になった。部屋を飛び出した婦人を追いかけようと高さ6メートルのベランダから飛び降りたところ、コンクリートの地面に転落して頭部を打ち付けた。直ちに病院へ運ばれて応急処置が施されたが、死亡した。

 身元不明の女性は現在現地警察の取調べを受け、婦人や自宅の警備員も相次いで取調べを受けたという。なお、ワンジル選手は無許可で銃を所持していた疑いで23日に裁判所に出廷する予定だった。

 ワンジル選手は北京五輪で2時間6分32秒の五輪最高記録で優勝。世界の主要マラソン大会での成績に応じて加算されるポイントを競う「ワールドマラソンメジャーズ」では08−09シーズンと09−10シーズンの2連覇を達成していた。自己ベストは09年にロンドンマラソンで出した2時間5分10秒。(編集担当:柳川俊之)



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