YouTubeチャンネル「パクくんの東大留学」が「日本語の壁に気づいて!!」と題した動画を公開。日本での生活が長く、東大大学院でも学んだ工学博士のパクくんが、文法や単語の暗記以上に困難な「日本語の見えない地雷」について独自の視点で解説した。

パクくんはまず、日本語には「空気を読む技術」が不可欠であると指摘する。「言葉は丁寧、声も穏やか、表情も笑顔なのに、話が一切前に進まない」という状況を例に挙げ、「検討します」は「ほぼNO」、「前向きに考えます」は「かなり怪しい」など、文字通りの意味と本音が乖離している実情を紹介。「文字だけ見れば全部優しいが、実際にはお断りだったりする」と語り、その真意を読み取れずに期待して待ってしまった自身の失敗談を明かした。

さらに、文脈や声のトーンで意味が180度変わる言葉の難しさにも言及。「大丈夫です」という一言には、肯定、拒絶、遠慮、不満など少なくとも4つの意味が含まれており、これらを瞬時に判断しなければならない。また、日本語は「内容よりも先に、誰として誰に話すか」を計算する「立場言語」であるとも定義。上司、同期、後輩など、相手との関係性によって一人称から語尾まで全てが変わるため、話す前に頭の中でチェックリストを走らせる必要があると説明した。

動画の終盤でパクくんは、「正しすぎてもダメ」という高度な壁について触れた。ビジネスメールなどで文法的にも敬語的にも完璧な定型文を送っても、それだけでは「仕事は早いが距離は縮まらない」という結果に終わることがあるという。信頼関係を築くには、あえて崩したり、「お忙しいところすみませんね」といったクッション言葉で余白を作ったりする人間味が求められるとした。

パクくんは、こうした日本語の回りくどさや曖昧さについて、「相手を傷つけず、関係を壊さないための配慮」であり、密集して暮らす日本社会で円滑に生きていくために積み上げられた「知恵」ではないかと考察。日本語の難しさと奥深さを分析して締めくくった。