八木橋百貨店の温度計(2日、埼玉県熊谷市で=鴻田寛之撮影)

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 熊谷と言えば、多くの人が思い浮かべるのが「暑い街」だ。2018年に41・1度と当時の国内観測史上最高気温を記録。全国的に話題となった。なぜ、熊谷がこれほど暑くなるのか、近年の気候にはどのような変化が起きているのか。熊谷地方気象台の岩野園城気象情報官に話を聞いた。

 ──なぜ、熊谷は暑いのでしょうか。

 「フェーン現象」や「ほとんど届かない海風」「ヒートアイランド現象」など複数の要因があります。「フェーン現象」は、北西の風が熊谷市の北に位置する谷川岳などに当たり雲や雨を作った後、熊谷を含む関東平野に下りる際、気温が上がります。内陸部の熊谷市は、冷涼な海風が入りにくいのも影響しています。加えて都市部の人工的な熱で気温が高くなる「ヒートアイランド現象」も一因と考えられます。

 ──近年は猛暑日が増えています

 熊谷で観測された25年の猛暑日は53回と、同地での観測史上最多でした。熱帯夜の回数も増える傾向にあります。要因としては地球温暖化によるベース気温の上昇、ヒートアイランド現象が考えられます。

 ──自然環境での変化はありますか?

 「春は早く、夏は長く、秋は遅く、冬は短く」が特徴です。例えば桜「ソメイヨシノ」の開花は1967〜76年の10年平均は4月2日でしたが、2017〜26年の10年平均は3月23日と変化しています。桜の開花が早まる一方、カエデの紅葉日は遅くなる傾向があります。

 ──これから迎える夏場の注意点は。

 気象庁は、環境省と共同で気温や湿度、輻射熱などを基に熱中症警戒アラートを発表しています。情報を活用しながら、小まめな休憩や水分補給・塩分補給をするといった熱中症対策をとってほしいと思います。

※地方版掲載記事を電子版限定で全国公開しました。