北中米ワールドカップへの活動中に誕生日を迎えた。日本代表FW後藤啓介(シントトロイデン)は現地時間6月3日が21歳の誕生日。「日本以外で誕生日を迎えることが初めてなので新鮮」と笑顔を見せた。

 事前キャンプ先のメキシコ・モンテレイは日本と15時間の時差があり、昨日の時点で後藤宛に祝福のメッセージが来ていたという。「今日の朝もけっこう来ていて、起きたら嬉しかった」(後藤)。自身の誕生日がW杯期間中であることは以前から把握していた。「代表で祝ってもらえるのは滅多にないこと。それがW杯の前という重要なタイミングで、祝ってもらえるのは本当に嬉しい」と喜びを語った。

 2025年夏に期限付き移籍をしたシントトロイデンで公式戦13得点8アシストとブレイク。昨年11月に国内での代表活動で初招集となり、ガーナ戦でA代表デビュー。同月のボリビア戦、今年3月のスコットランド戦と出場を続け、先月31日のアイスランド戦では後半28分から途中出場し、インサイドハーフの左でプレーした。

 代表キャップ4試合でW杯の舞台に臨む。後藤は「本当に理想通りだし、こんなに上手くいくとは思っていなかった」と道のりを回顧。アイスランド戦では途中出場で安定感を見せており、意欲ものぞかせる。「拮抗した試合のなかでこじ開けるのは途中から出る選手。実際それを(磐田で)得意分野としていたし、代表でどういう使い方をしても自分はやれる自信がある。まずは日本の勝利に貢献できれば」と力を込めた。

 ギラギラした闘争心を垣間見せつつも、チームの献身性も高い。スタメン出場の機会が少ないながらも、「全然悔しいとか葛藤はない。選ばれていること自体ありがたい」と思いを明かす。自身のスタメン出場よりも、最優先はチームの勝利だという。

「ジュビロ時代もスタメンで出たいという気持ちは特になかった。チームが勝てればよかったので。クローザーでもいいし、アディショナルタイムを使うためでもいい。勝利のために少しでも力になれるなら、どんな役割でも自分はいい」

 ひとつ歳を重ね、心機一転でW杯の舞台へ。チーム最年少の男が、躍進のための最後のキーになる。

(取材・文 石川祐介)