死亡した男性が見つかった住宅(16日午後、横浜市で、読売ヘリから)=須藤菜々子撮影

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 横浜市青葉区鉄町(くろがねちょう)の住宅で16日、手足を縛られた男性の遺体が見つかった殺人事件で、室内に複数の土足の跡が残っていたことがわかった。

 物色された形跡もあり、神奈川県警は複数の人物が強盗目的で押し入った可能性があるとみて捜査している。

 殺害されたのは、住人の無職後藤寛治(ひろはる)さん(75)。発表によると、現場の木造2階建て住宅は玄関脇の窓が人が通れるほどの大きさに割られていて、ここから侵入された可能性がある。また、捜査関係者によると、室内には異なる種類の土足の跡が複数あり、タンスの引き出しは開いたままの状態だった。

 後藤さんは脱衣場で服を着たまま、手足を粘着テープで縛られた状態で倒れていた。広範囲に打撲痕があったうえ、出血も確認されており、県警は17日に司法解剖して死因を調べる。

 東京、埼玉、神奈川、千葉の4都県では8月29日〜今月9日、「闇バイト」の応募者を実行役にして住宅や質店などを狙った強盗事件が8件発生し、うち6事件で実行役や見張り役ら約20人が逮捕されている。横浜の殺人事件も住人を緊縛する手口などが似ており、警察が関連を調べている。