松田聖子 沙也加さんの誕生日に目撃した91歳実母との“手つなぎディナー” 親娘で食べた「思い出のメニュー」

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10月1日の夜、都内のレストランの前に、松田聖子の姿があった。母・一子さんの手をとり、事務所関係者2人とともに4人で店内へ入っていった。

「この店は高級店というわけではありませんが、聖子さんのお気に入りで、仕事関係者やご友人と個室を利用されるのを見たことがあります。ただ、お母さまも来られるのは珍しいですね」(常連客)

聖子が実母とともにディナーに出かけたのには理由があった。この日は、亡き沙也加さんの誕生日だったのだ――。

「あるテレビ局が1年かけて聖子さん本人へのインタビューを含めた番組企画を申し込んでいますが、いまだ明確な返答はないそうです。聖子さんは自分の今の思いを、自らの言葉で正確に伝えることがまだ難しい状態だからだといいます」(音楽関係者)

’21年12月に愛娘を亡くしてからはメディアへの出演をしばらく控えていた聖子だが、今年2月には2年半ぶりのニューアルバム『SEIKO JAZZ3』をリリース。3月には音楽番組『MUSIC FAIR』(フジテレビ系)に登場した。娘の逝去後初のメディア出演となった。

「同番組は基本的に歌唱のみで、トーク部分がないことから聖子さん本人が決めたそうです。ただ、各局が追随してオファーを出していますが、全て断られています。コンサートなど、ファンの前では“これからは娘と一緒に歌っていきたい”と沙也加さんについて口にすることもありますが、メディアではまだ話せる心境にないのでしょう」(テレビ局関係者) 聖子は愛娘の形見をいまも肌身離さず持っているという。

「現在、彼女が使っているシルバーの手鏡は沙也加さんの愛用品だったものです。自宅にはいまだに沙也加さんの部屋が残っており、毎日立ち寄って埃がつかないようキレイに掃除していると聞いています」(前出・音楽関係者)

そんな聖子の気持ちを大きくかき乱す“騒動”が最近発生した。娘の元恋人・前山剛久(33)の芸能界復帰だ。

「急逝直後、前山氏が交際中に沙也加さんを罵倒していたことなどが『文春オンライン』で報じられました。彼女のファンを中心に非難の声が殺到し、’22年1月に前山氏は心身の不調を理由に芸能活動を休止しました。

ところが今年2月に前山氏は突如インスタを開設。8月には『週刊女性PRIME』の取材に活動を再開する意向を示したのです。9月8日に復帰作の舞台『ある日の通り雨と共に』が正式発表されました。聖子さんもなぜ彼がまた表舞台に……と複雑な思いだったといいます。

その後、ネットを中心に“なぜ前山氏をキャスティングするのか”との批判が相次ぎ、13日に共演者2人が出演を辞退。20日には主催者が舞台の開催中止を決めました。聖子さんも胸をなでおろしていたと聞いています」(芸能関係者)

冒頭のレストランで、聖子と一子さんは同じものを食べていたという。

「2人はオムライスを注文していたようです。沙也加さんが以前からよく頼んでいたメニューでした」(前出・常連客)

生前のSNSでもオムライスがお気に入りだとつづっていた。

「’18年に出演した情報番組では、当時の旦那さんから“オムライスを作ってほしい”とよく頼まれると語っていました。夫婦それぞれ、そのとき携わっている仕事に関するイラストをケチャップで描き、スマホで記念に撮っておくと笑顔で明かしていましたね」(前出・音楽関係者)

聖子と一子さんは、この日は沙也加さんの大好物を食べながら“献杯”していたのだろう。一昨年、聖子は一子さんのため、約100坪の土地に地上2階、地下1階の豪邸を建てた。

「一子さんが転倒しないように手すりを設置しましたが、建築業者には介護用と感じさせないように、おしゃれにしてほしいといった注文を出していました。もとにあった古い建物を取り壊して新たに建てた費用は最低でも2億円といわれています」(前出・芸能関係者)

■事務所の住所移転も沙也加さんの誕生日

この“バリアフリー御殿”の地下にはレコーディングスタジオもあるという。

「もともと聖子さんは家には仕事を持ち込まない主義でしたが、お母さまの介護と仕事の両立ができるよう、設置したと聞いています」(前出・芸能関係者)

’18年3月、一子さんは高齢のため長年務めてきた聖子の個人事務所の取締役を退任していた。本誌が同年8月に一子さんに取材すると、当時こう答えてくれた。

「ええ、私ももう86歳なのでね。そんな私を娘はいつも心配してそばにいないと何があるか分からないから、一人でいたらダメ! って言ってくれて。だから全然、大丈夫なんですよ」

実は聖子は昨年、事務所の住所を、実母所有の別の邸宅に移転していた。その日も沙也加さんの誕生日と同じ10月1日だった。

「聖子さん、お母さまにとって、沙也加さんがいまだに家族の一員である確かな証しを残したかったのではないでしょうか」(前出・音楽関係者)

愛娘を突然失った後も、実母の介護と仕事を気丈に両立させている聖子。秋を迎え、“年末の風物詩”が近づいてきている。

「今年もNHKは『紅白歌合戦』のオファーを出していますが、聖子さんの出演決定情報は現時点で聞こえてきていません。『紅白』は長時間の生放送で、かつ司会とのやり取りや出場アーティストとの企画など、不確定な要素もあります。そのため放送中、笑顔でやり切れるかどうか、ご本人が懸念を示しているといいます。ただ、沙也加さんの逝去時、突然の出演辞退を認めてくれたNHKに対し、聖子さんが恩義を感じているのも事実です。何らかのきっかけがあれば、再度検討するでしょう」(前出・テレビ局関係者)

天国の沙也加さんのためにも、聖子は一子さんと手をとりあって、さらに前へと進み続ける――。