野口健氏

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 アルピニストの野口健氏(51)が2日、「X」(旧ツイッター)を更新。中東の紛争拡大への危機感をつづった。

 イランは1日、弾道ミサイル約180発をイスラエルに向けて発射。親イランの武装組織ヒズボラの指導者らが殺害された報復攻撃と見られている。イランとイスラエルの本格的な軍事衝突が懸念される。

 一気に緊迫した中東情勢に野口氏は「これは…もう引き返せないところまで来てしまったのかもしれない」と悲観的な見解を示した。

 その上で「イスラエルとイランが直接、本格的な戦闘状態に突入すればアメリカも何らかの形で加わる可能性が高いだろう。イスラエルも直ぐにイランに向けてミサイルを発射するだろう。もう、いくとこまでいってしまう気がしてならない。この地に関し果たして落とし所なんてものは存在しているのだろうか…」と今後の考えらえる展開をつづった。

 続けて「他の報道によればイランは400発のミサイルを発射したそうな。どれだけの犠牲者がでているのか分かりませんが、この規模の攻撃を受けてあのイスラエルが報復しないはずがない」という見解を示した。さらに「これまでの代理戦争的な戦いとは違い国家間同士の本格的な戦争に突入するのではないか。ハマス、ヒズボラを相手にするのは訳が違う。非公式ながら両国とも核を保有しているのだろうし」と核戦争への危機感を募らせ、「それにしてもイスラエルはレバノンへの攻撃などいくら何でもやりすぎた」と投稿した。

 またイランのイスラエルへのミサイル攻撃について「これだけ細かく分散して落下してくれば迎撃するのは極めて困難なのだろう。前回のようにあえて砂漠地帯にミサイルを撃ち込むのと違いミサイルの標的が住宅街や軍事基地ならばイランも今回は本気の攻撃なのか」と指摘。

 さらに日本国内や米国などで自然災害の被害が起きていることを挙げ「世界規模で自然災害により多くの人命が失われている状況の中で戦争なんかしている場合ではないのに。やはり人間は学習できない生き物なのだろうか」と嘆いている。