自民・石破氏 人事は「適材適所」麻生派議員の起用も 「金融緩和の方向性は維持」金利引き上げ慎重姿勢

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自民党の石破総裁は29日に出演したフジテレビ「日曜報道 THE PRIME」で、党役員・閣僚人事を巡り、「適材適所」の布陣を強調し、麻生派の議員の起用も検討する考えを示した。

麻生派を率いる麻生副総裁は、27日の総裁選の決選投票で、石破氏ではなく、高市経済安保相を支持したとされる。

石破氏は、「同じ自民党で、高市さんの側についたからとか、特にそういう意識ない」と述べ、人事については「適材適所であって、その分野について通用した人」を起用する方針を強調し、麻生派の起用も検討する考えを示した。

また、総務会長の打診を固辞した高市氏を閣僚で起用するか問われると、「最後の最後まで全くないということは申し上げない」と述べた。

一方、金融政策を巡っては、「今の金融緩和の方向性は、これから先も維持していかなければならない」とした上で、「金利をうんぬんかんぬんと言ってはいけない」と述べ、政策金利の引き上げに慎重な姿勢を示した。

その後、出演した別のテレビ番組では、来月、ラオスで開かれる東南アジア諸国連合(ASEAN)関連の首脳会議について、「今まで参加しなかった首相はいないらしい。基本は出るべきではないかと思う」と述べ、出席する意向を明らかにした。