中国商務相、伊企業相と会談 EV調査の悪影響主張

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[北京 17日 ロイター] - 中国の王文涛商務相は16日、イタリアのウルソ企業相とローマで会談し、中国製電気自動車(EV)を巡る欧州連合(EU)の調査がイタリアに投資する中国企業の信頼感に深刻な悪影響を及ぼしていると述べた。

中国商務省が17日、明らかにした。EUでは近く中国製EVに対する追加関税について投票が行われる予定。

王氏は、両国の自動車部門間の協力関係には「強固な」基礎と「巨大な」可能性があると発言。中国には両国の自動車部門間で相互投資を促進する意思があるが「中国製EVに対するEUの調査は、中国の自動車会社がイタリアに投資する際の信頼感に深刻な悪影響を与えている。これは長期的にイタリアの国益にならない」と述べた。

王氏は中国製EVを巡るEUの反補助金調査について協議するため、欧州を訪問中。19日には欧州委員会のドムブロフスキス上級副委員長(通商担当)と会談する。

イタリアは中国製EVに対する追加関税について、7月に実施されたEU加盟国による拘束力のない投票で支持したが、ウルソ企業相は先週、交渉による解決を期待しているとロイターに語った。